意外に早い? 厳冬の雪原を力強く疾走する内モンゴル遊牧民のラクダレース
本日の祭りのメーンは15キロのラクダ競走と20キロの競馬である。 私は2011年夏から内モンゴルの取材を始めたが、このような祭りで驚いたことがある。それは全国各地から多くのプロやアマチュアの写真家が集まってくることだった。彼らはニコンやキャノンの高級カメラを持ち、トヨタや日産の四駆車を乗り回して、写真撮影を楽しんでいた。 一般的にラクダは穏やかで、動きが鈍いというイメージが強いが、走り出すと実に早い。馬のように疾走しているようには見えないが、足が長いから、一歩一歩が確実に大きく、早く走るのである。 私は出発点で少し撮った後、車で中間地点まで追いかけたが、先頭集団はかなり遠くまで走っていた。時速40キロ以上にはなるだろう。(つづく) ※この記事はTHE PAGEの写真家・アラタンホヤガさんの「【写真特集】故郷内モンゴル 消えゆく遊牧文化を撮る―アラタンホヤガ第8回」の一部を抜粋しました。
---------- アラタンホヤガ(ALATENGHUYIGA) 1977年 内モンゴル生まれ 2001年 来日 2013年 日本写真芸術専門学校卒業 国内では『草原に生きるー内モンゴル・遊牧民の今日』、『遊牧民の肖像』と題した個展や写真雑誌で活動。中国少数民族写真家受賞作品展など中国でも作品を発表している。 主な受賞:2013年度三木淳賞奨励賞、同フォトプレミオ入賞、2015年第1回中国少数民族写真家賞入賞、2017年第2回中国少数民族写真家賞入賞など。