アイホ、北海道ワイルズ最終戦 ファンが選手と別れ惜しむ
釧路で活動を続けてきたプロアイスホッケーチームの北海道ワイルズが25日、釧路を本拠地とする試合の最終戦を迎えた。釧路アイスアリーナでアジアリーグに加盟する横浜グリッツと対戦し、7―2で快勝。1130人のファンが観戦しチーム、選手たちとの別れを惜しんだ。 ホーム最終カードとなった24、25日の2試合は「標茶町スペシャルマッチデー」として開催。来場者には抽選で町の特産物などをプレゼントし、最終戦は佐藤吉彦町長も観戦した。 試合後、セレモニーが行われ、岡本博司代表が「釧路を離れる決断をしながら、ここまで支えてくださった関係者に感謝したい」とあいさつ。「釧路の皆さまに寂しい思いをさせて申し訳ない。もし、釧路で新チームが設立できるなら、協力し、将来的に選手が行き来できるような関係を目指していきたい」と話した。 その後、スケートリンクを開放し、ファンとの交流会を実施。来場者は目当ての選手の元に向かい、ユニホームや色紙にサインをねだったり、写真を撮ったりして交流。別れを惜しみつつも「東京でも頑張って」「今までありがとう」と言葉を交わし、今後の活躍を期待していた。 日本製紙クレインズ時代からのファンだという釧路町の会社員寺澤一也さん(65)は「最後に良い試合を見せてもらった。釧路にはプロチームが必要。それがワイルズであってほしかった」と惜しんだ。市内の学生の西村咲輝さん(21)は通算5年チームを応援し続けてきた。「選手たちがいなくなってしまうのは寂しく、また、釧路でプロの試合が見られるようになればうれしい」と話した。 釧路ユナイテッドCでプレーする臼井海翔君(愛国小5年)は、トップチームは幼稚園のときから好きで応援していたという。「チームがなくなるのは寂しいけど、良い環境で、好きなスポーツに打ち込めるなら良いと思う」と話した。
釧路新聞