歩道橋の下、夏鳥・イワツバメの「団地」に 集団営巣、30羽飛び交う 長野市の交差点
夏鳥のイワツバメが東南アジアなどから長野市街地に飛来し、本格的な春の到来を感じさせている。同市中御所の国道19号と市道の交差点では、毎年繁殖する歩道橋の下に巣がずらり。30羽ほどが周囲を飛び交って、餌の虫を捕っていた。 【写真】歩道橋の下にある巣の周りで活動するイワツバメ
「ジュリ、ジュリ」と鳴きながら、車の交通量が少なくなったタイミングで巣に出入りしているようだった。巣に残っている成鳥に餌を届ける場面も見られた。
ツバメは額と喉が赤く尾が長いが、イワツバメは額が黒く喉は白で、尾も短い。日本野鳥の会長野支部長の藤田伸二さん(67)=長野市信州新町=によると、ツバメは民家の軒先に巣をかけることが多いが、イワツバメは崖や橋の下などで集団営巣するという。
子育ては3~8月に1~3回で、一度に1~4個の卵を産み、つがいで協力して育てる。藤田さんは「夏鳥の中でも早い時期から飛来する」と話した。