【ライブレポート】Number_i、約30万人を動員したライブツアー『Number_i LIVE TOUR 2024 No.I』完走
■アンコールでは、サンタ帽のついたカチューシャやトナカイの帽子など、クリスマスらしい装いで登場! Number_iが、約30万人を動員した全国ライブツアー『Number_i LIVE TOUR 2024 No.I』のファイナル公演を、12月24日から26日の3日間にわたって、埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催した。ここでは、25日昼公演の模様をレポートする。 【画像】埼玉公演の様子(ライブ写真全15枚) 満員の客席では開演直前に「Number_i」コールが沸き起こり、暗転した瞬間、すさまじい歓声に会場が包まれる。メンバーカラーのペンライトの光が美しいイルミネーションを作り上げるなか、オープニングムービーに続いて、突如ステージ前方から炎が噴出。 雷鳴轟くなか、天井からは細かな水が大量に降り注ぎ、ステージ上は豪雨に。迫力満点の演出に観客の期待が一気に高まったところで、ステージ奥から3人が歩いて登場。 割れんばかりの歓声の中なか、1曲目からキラーチューン「INZM」を投下。岸優太はクールな表情で尖ったラップを繰り出し、神宮寺勇太は伸びやかな歌声や流し目で観客を魅了。 平野紫耀の地を這うような低音ラップも飛び出し、初っ端から観客は熱狂する。そのまま、デビュー曲の「GOAT」、そして「FUJI」とアッパーなナンバーを続けて披露。アグレッシブなパフォーマンスを見せ、ダンサーとともに 会場を沸かす。 神宮寺の「俺たちの曲で楽しんでいってくださ い!」とい う煽りを合図にスタートしたのは 、「SQUARE_ONE」。3人は花道を通ってセンターステージへ移動し、観客の至近距離でラフに踊りながら、興奮の渦を巻き起こした。 雨の演出が光る「Rain or Shine」では、黒を基調としたフォーマルな衣装にチェンジ。女性ダンサーとともに妖艶なダンスを見せながら、甘い歌声を響かせる。そのまま「Blow Your Cover」へ。 降り注ぐ雨の景色をバックに届けられた、しなやかなダンスと心地よい低音の歌声に、観客は酔いしれる。曲のラストではダンサーが雨に打たれ、曲の切なさを強く表現した。 ここから、岸のソロパートへ。「今日は待ちに待ったクリスマス。皆さんの大事な日なので、記憶と記録に残る公演にできたら」と笑顔を見せつつ、センターステージへ歩を進める。 用意されていた機材を使って、その場でトラックを生み出す岸。まずはリズムを刻み、そこにベースとギターを重ね、作り上げた曲は「Recipe」。優しい歌声と手作りのサウンドで、聖なる夜にふさわしい温かな時間を届ける。曲の後半では、観客のハンドクラップがトラックと混ざり合い、アリーナ規模とは思えないアットホームな雰囲気に包まれた。 続く神宮寺のソロパートでは、メインステージにソファやダイニングテーブルが用意され、ルームランプの光をつけたのを合図に、極上のバラードソング「Bye 24/7」が始まる。ラフなTシャツに着替えた神宮寺が、観客一人ひとりに語り掛けるよう、切ない歌声を響かせる。 曲のクライマックスでは、天井から降りてきた透明な箱が神宮寺を閉じ込め、そこに土砂降りの雨が降り注ぐ。この幻想的で美しい光景に、観客の視線は釘付けになった。 しっとりした空気を明るく変えたのは、「JELLY」。ラップを歌いながら順番に3人がステージに登場し、花道やセンターステージでパワフルに踊り、会場を盛り上げる。続く「i」では3人がリフターに乗って、上の階にいる観客の近くへ。両手でマイクを持ち感情を込めて歌う神宮寺。高音まできれいに歌い上げる岸。客席を指さして丁寧に伝える平野。最後は白い羽が3人に降り注ぎ、多幸感溢れる空間を作った。 「メリークリスマス!」の挨拶から始まったMCでは、子どものころのクリスマスの思い出など、ラフなトークを展開。 最近3人だけでご飯に行ったという話では、「(ご飯に行っても)なんだかんだ仕事の話しちゃうけど、楽しかった。素敵な時間でした」と笑顔を見せる平野。また、「紫耀が奢ってくれました」と神宮寺が言うと会場からは盛大な拍手がおくられ、グループ内で最年長の岸がしどろもどろになって笑いを誘う場面も。 リラックスムードの会場に再び火をつけたのは、「No-Yes」「Midnight City」。ひとりずつトロッコに乗ったメンバーが歌いながら会場を縦横無尽に行き来し、歌いながら手を振る。レゲエテイストの「Banana(Take It Lazy)」では、最後に平野が照れながら投げキッスをし、あちこちからすさまじい悲鳴が上がった。 ギリシャ柱にもたれた3人がアンニュイに歌う「なんかHEAVEN」を挟み、平野のソロパートへ。スモークの立ち込めるステージに、ノースリーブ1枚の平野が現れ、「透明になりたい」を歌唱。高い天井からは、平野を包み込むように幾筋もの光の筋が降り注ぎ、まるで天国のような神秘的な空間に。浮遊感漂う独特のナンバーをハスキーな声で気だるげに歌い上げる平野は、観客を夢の世界へ誘った。 ライブはいよいよラストスパートへ。白を基調とした衣装に着替えた3人が登場し、ネオンで装飾されたセンターステージで「Streetlights」を披露。レーザーの演出とダンサーの力強いパフォーマンスも加わった「OK Complex」で再びエンジンをかけると、ラフななかにも激しさと情熱が漂う「ICE」で会場のテンションを一気に上げる。「Numbers」でヒリつく質感のラップを一人ひとり叩きつけ、ラストの「BON」へ。 3人は、激しく降り注ぐ雨と炎に囲まれながら、切れ味鋭いダンスパフォーマンスと重低音で観客の心を揺さぶる。ラストは爆発音とともに姿を消し、強烈な余韻を残した。 アンコールでは、サンタ帽のついたカチューシャやトナカイの帽子など、クリスマスらしい装いで登場。再びトロッコに乗り込み、観客の傍まで近づいていく。興奮に満ちた歓声に包まれながら、「花びらが舞う日に」「Is it me?」の2曲を届けた。 平野の「僕たち3人からiLYs(Number_iファンの名称)に向けて心を込めて歌います」というメッセージから、Number_iが最後に贈ったのは、「iLY」。iLYsに捧ぐ大切な一曲だ。撮影OKのアナウンスもあり、観客は思い思いにステージの様子をカメラに収める。3人からの愛に溢れるクリスマスプレゼントで幸せいっぱいのムードのなか、ライブは幕を下ろした。 <セットリスト> 01. INZM 02. GOAT 03. FUJI 04. SQUARE_ONE 05. Rain or Shine 06. Blow Your Cover 07. Recipe 08. Bye 24/7 09. JELLY 10. i 11. No-Yes 12. Midnight City 13. Banana (Take It Lazy) 14. なんかHEAVEN 15. 透明になりたい 16. Streetlight 17. OK Complex 18. ICE 19. Numbers 20. BON [ENCORE] 21. 花びらが舞う日に 22. Is it me? 23. iLY
THE FIRST TIMES編集部