【これからの時代の家計の守り方】今知っておくべき「お金の問題」をプロに直撃取材!
先行き不透明で不安をかきたてられる出来事が多い今、経済の見通しや、これからの時代の家計の守り方など、私たちが今知っておきたいことをお金のプロに直撃取材!これを読めばやるべきことがわかって将来への安心感が増すはず。 【画像】【これからの時代の家計の守り方】今知っておくべき「お金の問題」をプロに直撃取材!
物価が上昇=あなたが持っているお金の価値が落ちていく時代になったと心得て。
<教えてくれた人> ・家計再生コンサルタント ファイナンシャル・プランナー 横山光昭さん マイエフピー代表。相談の現場にこだわるFPで、これまでの相談件数は2万6000件超。最新刊は『知識ゼロですが、新NISAとiDeCoをはじめたいです。』(インプレス)。 皆さん、物価高が家計に与える衝撃を日々感じていますよね。以前は200円で買えた牛乳が、今は230円出さないと買えない。これって「お金の価値が下がった」ということ。さらに言えば、今ある現金貯蓄の価値も前より減っています。もし物価が今のペースで年約2%上がり続けると(インフレ、下記参照)、1000万円の貯蓄が、20年後には実質約670万円まで価値が目減りすることに。それほどインパクトの大きいことが起こっているから「牛乳高いわ~」で終わらせちゃダメですよ(笑)。 <インフレとは> 「インフレーション」の略語で、物やサービスの値段(物価)が上がる傾向が続くこと。商品の価値が上がり、お金の価値が下がります。インフレの反対は「デフレ(デフレーション)」で、物価が下がる傾向が続くことです。 ●自分の老後の資金は、自分で守り育てる覚悟を決めましょう このインフレは今後も続きそうで、暮らしを守るためには、貯蓄に加えて新NISAやiDeCo(イデコ)で投資をすることがマストだと思います。特に老後資金は、投資を活用して自分でつくるのがおすすめ。年金で生活できれば理想的だけど、それは厳しいのが現実だと認識して「老後資金は自分で守り育てる」という覚悟が必要です。 ●“頑固な思い込み”を捨てれば生活費は削れます 投資を始めるためには、まず家計の体制を整えることが鉄則。収入と支出を把握し、ムダな出費を見直して7・5カ月~1年分の生活費を現金で貯めましょう。手元に残るお金を増やすには「これは削れない」「これ以上働かなくていい」など自分の思い込みを疑ってみることが大事。働く、節約、投資―大変だけど、この3つをやるかやらないかで明暗がわかれるので頑張って!行動すれば未来が変わり、「そんなに暗く考えたり怖がらなくてもいいんだ」と思えますから!