「オレはもうおしまいだ」…62億円もの借金をつくったイッペイが「ギャンブルの沼」から抜け出せなかった「深刻な事情」
約62億円もの借金を作った
違法なスポーツ賭博に関与していたとして、ドジャースの大谷翔平選手(29歳)の元通訳、水原一平(39歳)が同球団を解雇されて3週間余り、事態は急展開を迎えた。 【写真】笑顔が消えていた…イッペイの変わりゆく表情 4月11日(日本時間12日)、アメリカの捜査当局は「(水原は)大谷選手の口座から1600万ドル(日本円で約24億5000万円)を不正に送金した銀行詐欺の疑いで追訴した」と発表。12日午後(日本時間で13日早朝)には、連邦地方裁判所に出廷したのだ。 前編記事『イッペイが出廷…最大で禁錮30年の罪に! 276億円も負けていた水原一平容疑者が重ね続けた「ウソと借金」』ではあまりにも莫大なカネの動きについて伝えたが、本稿では彼が陥っていた事態の深刻さについて詳報する。 捜査当局によると、水原容疑者が賭けで勝ったのは1億4200万ドル(約217億円)。1億8000万ドル(約276億円)以上は負け、違法ブックメーカーのマシュー・ボウヤ―氏に4060万ドル(約62億円)の借金を作ったという。 その返済は不正にアクセスできるようにした大谷の口座から行っていたのだ。 そのため、水原は不正送金が大谷にバレることを何よりも恐れていた。
大谷にバラすぞ、と脅されていた
「違法賭博の胴元の一人は、大谷が愛犬と散歩しているところに接近していたようです。それをイッペイに伝え、『大谷にバラすぞ』といった脅しのようなメールを送っていた。イッペイは大谷に知られることを恐れ、『借金の一部を帳消しにしてもらえないか』と懇願したそうですが、それも断られた」 身の危険も感じていたのだろうか。アメリカの裏社会事情に詳しいジャーナリストは次のように述べる。 「水原容疑者は殺されるようなことはありませんでした。殺したらカネがとれない。脅して引っ張れるだけ引っ張るんです。大谷の通訳をしている限りカネはありますからね。殺しは最終手段です。殺したら一銭も入ってきませんから。それだったら殺さずむしり取っていく、というパターンが一番多いんです」 いよいよ追い詰められた水原容疑者。さらには大谷のドジャース移籍決定後の2024年1月から3月にかけて、またもや大谷の口座を使って約32万ドル相当(日本円で約5000万円)の野球カードや記念グッズを購入していたという。 大谷のカネをまるで自分のカネのように使い、法外な金額の負債を重ねていった。