最近おりものが多くて匂いも……これってもしかして性病なのですか?
最近急におりものが増えた、なんか色もいつもと違うなんてことがあったらちょっと心配になりますよね。今回はおりものの変化で悩む読者からの相談をピックアップ。色や量などでの見分け方や、もし性感染症だったらどんな症状がでるのか、専門家にお話を伺いました。【こっそり相談。ViVi保健室】 覚えておきたい!「おりもの」の危険信号7つ
今回の相談
Q. 最近おりものが急に多くなった気がします。色も前とは違くて匂いも……。これってもしかして性病ですか? ◆教えてくれるのはこの人! 婦人科医 松村圭子 先生 成城松村クリニックの院長。おりものや生理、妊娠など女性の体にまつわる著書を多数出している。女性に寄り添ったアドバイスが安心できると評判。
A:そもそもおりものとは
おりものは子宮・膣からの分泌物や剥がれた古い細胞のことで、「自浄作用」と「受精の助け」の二つの役割があります。10代~30代まではおりものが常に出ていて当たり前と考えて大丈夫ですが、生理の周期によって量と状態が変わってきます。自分の生理周期とその時のおりものの状態を確認していくと変化がわかるので、日頃からチェックしておくといいでしょう。
A:正常と異常は見分けられる?
おりものには個人差がすごくあるので、正常なおりもの、異常なおりものと一概には言えません。ただ、大概の場合排卵の時期には透明で糸を引くような伸びる状態のおりものが出て、排卵後は量が微減し、生理前には黄色や白など色が変化して量も増えるという流れになっています。 異常が考えられる場合は、ニオイ・色・量・状態・かゆみなどの症状が出やすくなります。
A:おりものの危険信号7つ
●危険信号1 白くカッテージチーズのようなカス状のおりものがポロポロ出てくる状態→カンジダ膣炎の可能性アリ ●危険信号2 黄緑っぽく、泡があるような状態→トリコモナス膣炎の可能性アリ ●危険信号3 灰色がかった水っぽい状態→細菌性膣症の可能性アリ ●危険信号4 黄緑がかった色で膿のような状態→淋菌感染症の可能性アリ ●危険信号5 サラッと水っぽい状態→クラミジア感染症の可能性アリ ●危険信号6 赤褐色や茶褐色、ピンク色の状態→子宮頸ガン、子宮頸管ポリープ、萎縮性膣炎の可能性アリ ●危険信号7 赤褐色、茶褐色の状態→子宮体ガンの可能性アリ 先生のアドバイス 自分のパターンから異変があったり、危険信号として挙げた状態のおりものが出たりした場合はまず病院へ行くことが最優先です。病気になる可能性を低くするためには、日頃からデリケートゾーンのケアで清潔さを保つことも大事です。 びび子 おりものは毎日チェックして観察することが大切なのね☆ --------- illustration:まめ
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