ふくしまSDGs未来博で推進フォーラム 内堀知事ら意見交換 諦めずに行動変える
福島県郡山市のビッグパレットふくしまで20日に開幕した「ふくしまSDGs未来博」の会場では、ふくしまSDGs推進フォーラムが開かれた。有識者らが国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、取り組みを一歩ずつ着実に進めるよう呼びかけた。 県内外の企業や団体などでつくる「ふくしまSDGs推進プラットフォーム」の主催。内堀雅雄知事、国連広報センターの根本かおる所長、東京大の津田敦理事・副学長、郡山女子大4年の土井ゆかりさんらがディスカッションした。 土井さんはSDGsの実現には長期的な視点が重要性だと訴え、自らの生活の見直しを提案した。津田理事は「一歩一歩、地道な行動を続けるしかない。多くの人の意志があれば、地球の危機的な状況を変えられるかもしれない」と述べた。 根本所長はSDGsに積極的に行動している若者たちの事例や情熱を、社会全体に広げる姿勢が求められていると指摘。郡山女子大が討論に先立ち発表した森林保護活動などを例に、幅広い人が学び合える機会が必要だと語った。
内堀知事は脱炭素の実現など、持続可能な社会を築くという目標は容易には達成できないとした上で「諦めずに行動を変えていくことが重要だ。そうした思いを県内に広めていく」と力を込めた。