「ブレイキングダウンはあっていい。批判している人達は自分が偽物だって言っているのと同じ」1.28ONE参戦の青木真也が激白した朝倉未来プロデュースBDの賛否と格闘技界の未来
格闘技イベントの「ONE165」(1月28日・有明アリーナ)で、2年ぶりのMMAマッチのリングに上がるのが元ONEライト級MMA世界王者の青木真也(40)だ。元UFC戦士セージ・ノースカット(27、米国)との試合を前に“モノ言う格闘家”の青木に2024年の格闘技界への意見を聞いた。なお試合はABEMAがPPVで独占生配信する。 【画像】「ポロンあるかも」井岡一翔の大晦日決戦を盛り上げた4人のラウンドガール
「格闘技の見方がどんどん面白くなくなっている」
忖度など一切ない。だから青木のコメントは面白い。格闘技界のオピニオンリーダー。現役だからなおさら言葉に重みがある。 「格闘技の見方がどんどん面白くなくなっている。どっちが勝ったか負けたかでしか見ない。それは面白くない。自分が面白いと思った見方を常に提案、伝えたいんだよね。だから僕の言っていることは正しくない(笑)」 朝倉未来が中心となって展開している「ブレイキングダウン」が、とんでもないPV数を記録し、トラッシュトークが目玉のオーディションから話題となっている。総合格闘技イベント「RIZIN」の会場は、いつも満員。K-1、RISEなどの立ち技系の格闘技イベントも盛況で、アジア最大の格闘技団体である「ONE Championship」もこの28日に有明アリーナで4年ぶりに日本大会を開催する。 今格闘技ブームなのか? 青木は苦笑いを浮かべて首を振った。 「正直、そうは思わない」 そしてこう持論を展開した。 「推し活の一環。村社会なんです。朝倉(未来)とYA-MANの対戦がちょっと盛り上がったが、あれも小さな村の中での話。昔のような現象ではない。UWFと新日本の対抗戦、PRIDEというような現象ではない」 40歳の青木には社会現象化した格闘技ブームの中にいたという貴重な経験がある。 「僕もちょっとだけだが、凄く貴重な経験をさせてもらった。最後のアントニオ猪木、藤田さん、石澤さんをちょっと見れたのが財産。今は、ああいうのを作り出したブームではない」 次から次へとスターが誕生した立ち技系のK-1と総合格闘技イベント「PRIDE」が大人気となり、社会を巻き込んだ格闘技ブームの最盛期は2002年から2006年だとされている。 2002年には猪木がパラシュートで空から舞い降りてきた国立競技場での初のイベントがあり、柔道の五輪金メダリストである吉田秀彦氏が格闘技デビュー、翌年の大晦日には、地上波3局が競合して「イノキボンバイエ」「K-1 Dynamite!!」「PRIDE 男祭り2003」が神戸、名古屋、埼玉で開催され、K-1では大相撲から転身した元横綱の曙vsボブ・サップの一戦が瞬間視聴率43%を叩きだして紅白歌合戦を超えた社会現象となった。 修斗のミドル級王者となった青木がPRIDEに参戦したのは、格闘技ブームのギリギリ終盤の2006年。その翌年にPRIDEは消滅しているが、総合格闘技に挑戦していたプロレスラーの藤田和之や、ケンドー・カシンこと石澤常光のファイトからインスパイアされるものが多かったという。また一時期PRIDEを離れていたアントニオ猪木もIGFを立ち上げ、大晦日イベントのDynamite!!にはプロデューサーとして復帰している時期で、PRIDE消滅後も、DREAM、Dynamite!!のリングに上がっていた青木との接点がある。
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