サムソナイト株、香港市場で急落-二重上場計画公表で買収観測後退
(ブルームバーグ): 22日の香港市場で、旅行用かばんメーカーのサムソナイト・インターナショナルが急落。同社が二重上場を目指す計画を明らかにしたことで、世界的なバイアウト企業による買収期待が損なわれる恐れがある。
サムソナイト株は一時12%安。同社は上場を検討している取引所を具体的に示さなかったものの、こうした動きが自社株の流動性を高め、同社が世界の投資家にアピールするのに寄与するだろうと発表資料で指摘。ティモシー・パーカー会長は同資料で、二重上場の模索は初期段階にあると説明した。
ブルームバーグ・ニュースは今月に入り、カーライル・グループやKKRを含むグローバルなバイアウト企業が、サムソナイト買収の可能性に予備的な関心を示していると伝えた。ブルームバーグは昨年、サムソナイトが米国での再上場の可能性を検討していると報じていた。
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原題:Samsonite Slumps as Dual Listing Plan Dents Buyout Speculation(抜粋)
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Shirley Zhao