良き指導者との出会いが自分に合った技術を身につけるための近道だ【張本勲の喝!!】
歴史に残る大打者には良き指導者がいた
清原は良き指導者に出会えていれば、さらなる大打者になっていたかもしれない
良き指導者との出会いは、その後の野球人生を大きく左右すると言っても過言ではない。 バッティングにおいては研究と練習、その反復の先にしか成長はないが、何を最優先して練習に励めばよいか。それは「自分に合った技術」だ。選手の体はそれぞれ違う。身長の高低、体の柔軟性、腕力のあるなし。体の個性に合ったバッティング技術というものがあり、逆に個性に合った技術でなければ反復練習をしても体に無理が生じる。成績を向上させることなど望むべくもない。 とはいえ、18、19歳でプロの世界に飛び込んできたばかりの選手が、1人の力で「自分に合った技術」へたどり着くのは容易なことではない。そこで指導者の存在が重要になってくるのだが、良い指導者に出会えるかどうかは、努力や自己管理といった自分の力でどうにかなるものとは違い、運不運に左右される。 歴史に名を残す大打者の多くは、良い指導者に巡り会っている。長嶋茂雄さん(元巨人)やワンちゃん(王貞治、元巨人)には川上哲治さん(元巨人監督)がいた。長嶋さんは入団したてのころ、当時はコーチだった川上さんに多くのアドバイスを受けたという。 ワンちゃんというと荒川博さん(元巨人コーチほか)と思うかもしれないが、実は川上さんの存在も・・・
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週刊ベースボール