食博王バトル優勝のカツサンド、堂島で食べられます/大阪
「昨年5月、インテックス大阪で開催された“食博”に出さしていただいて、カツサンドバトルで優勝しました。それを機に準備も整ったので北新地に出店したんです」。こう話すのはカツサンド専門店「なおらい」(大阪市北区堂島)のオーナー、増井脩平さん(30)だ。4年に1度の食博覧会大阪のイベントで第1回食博王のカツサンドバトルで、食のプロの有名店を破って優勝した。これはプロの料理人たちのバトルで、1000人の試食者の投票で決まるだけに、さすがに味は申し分なしだ。 子供に戻ってはしゃげる「卓球バー」は、おっちゃんらの憩いの場
5%しかない良い状態の豚を厳選
店のオープンは昨年8月で、食博で結果を出してからの開店だった。 「大会は10日間あって、1日2組の対決でした。全部で20社の勝ち抜きバトルです。異種格闘技みたいな感じで、有名な企業も参加してました。僕のような街の1店舗はどっちか言うと、珍しい存在で、さすがにカツサンドバトルで優勝した時は関係者にビックリされましたよ」 食博王全10バトルは、洋食AB、麺、カレー、海鮮料理AB、大阪産、うどん、あんかけ料理、カツサンドの10組。カツサンド部門では、チェーン展開している有名企業の特選ビーフかつサンドとのバトルだっただけに、喜びはひとしおで、自信もついた。 実家は30年の歴史を持つ老舗とんかつ屋で、豚に関する知識などは父親から学んだそうだ。 「父が30年間、ブランド豚を使って試したんです。ストレスを受けたブランド豚は肉が悪いことがわかった。だから良い状態の豚でないといけない。当店では5%しかない良い状態の豚を厳選して使ってます。実際、豚肉を育てるところからこだわっています」とか。
ヘレ肉をこだわりの油で
増井さんは東京で8年間、海外ブランドのアパレルの仕事をしていたが、大阪に戻ってきて、実家のために何かをしないといけないと考え、カツサンドに目をつけ、それが見事に実った。 値段は豚ヘレカツサンド1000円、海老カツサンド1200円、和牛ヘレカツサンド2500円(いずれも税別)、この3種の他にあっさりした玉子サンド500円もある。 上質な銘柄豚のヘレ肉をこだわりの油で揚げ、無添加・防腐剤不使用の高級パンを使用するなど、全てにこだわっている。飲み物はビール600円、コーヒー400円など。元バーの店内は7席。場所柄、サラリーマンだけでなく、界隈のホステスさんも立ち寄るという。 営業は平日夕方6時から翌日午前1時まで(土・日休み)。問い合わせは、北新地「なおらい」(080・1520・1717)まで。 (文責 フリーライター・北代靖典)