【特集】「1%の “もしも” のために」 実は99%が間違い電話の現実…海の安全を守る「118番」司令センターの実態と課題 (every.しずおか)
“認知度向上”も課題
また、誤通報が多い要因は「認知度の低さ」にもあるといいます。 海上保安庁が約1000人を対象としたアンケート調査によると、半数以上が「118番を知らなかった」と回答しています。 (運用司令センター 小谷充生 所長) 「消費者ホットライン『188』と、それと間違えられる方が結構多い。それ以外には110番や119番のかけ間違いもある」
こうした現状を踏まえ、認知度を上げようと海上保安庁は2010年から、1月18日を「118番の日」として、全国各地で広報活動を行っています。
1%の“もしも”のために日々訓練を
では、118番通報はどのような場合にかけたらいいのでしょうか? (運用司令センター 小谷充生 所長) 「海で衝突した、漂流した、転覆した、病気になった、けがをした場合は、118番にかけていただければ。それ以外に密輸、密漁、不審な船がいるというのも118番に連絡していただければ」
2023年1月17日、清水海上保安部では、漁船同士の衝突事故を想定した訓練が行われていました。118番の運用開始から20年あまり。いまだに通報の99%が誤通報を占める中、1%の“もしも”の事態は一刻を争います。 いち早く現場に駆け付け、海の安全を守るために海上保安官は日々訓練を重ねています。 (静岡第一テレビ every.しずおか 2023年1月18日放送)
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