ネトフリで話題になった「地面師たち」のような集団は今も存在しているのでしょうか? 被害に遭わないためにはどうすればよいですか?
土地取引における詐欺を防ぐためのポイント
ここからは、土地取引における詐欺を防ぐためのポイントを見ていきましょう。 ■地面師に狙われやすい土地の特徴を知る 詐欺のターゲットになりやすい土地は、「更地」「長く放置された家屋がある土地」「抵当権がない土地」です。更地や放置された土地は、所有者を特定しにくいため、詐欺グループにつけ込まれやすくなるといわれています。 また、抵当権がある土地は、抹消手続きで所有者が確認されることが多いため、詐欺の対象になりにくいようです。 ■契約の進め方に注意する 詐欺では、契約から決済までを急いで進めることがよくあるとされています。犯人は「すぐにお金が必要」などと言って急かし、他社の競争相手がいることを匂わせて焦らせることが多いようです。 通常の不動産取引では、契約時に手付金を支払い、数ヶ月後に残りの金額を支払います。契約と決済を同時に行う場合は詐欺のリスクが高いため、慎重に対応することが大切です。 ■関係者の多さを警戒する 一般的な土地取引では、売主と仲介業者がいれば十分なことが多いですが、取引の中心に代理人が立つケースや、親族や友人、第三者の会社が関わるような取引は、所有者になりすますためのカモフラージュである可能性もあるようです。 ■専門家に相談する 不動産取引では、早い段階で司法書士や弁護士といった専門家に相談することが重要です。 専門家の関与によって詐欺のリスクを抑えることで、安心して取引を進められると考えられます。
ネトフリ「地面師たち」は現在も活動している可能性がある/不動産取引の際は十分な情報収集と専門家への相談が必要
ネトフリドラマ「地面師たち」は、実際に起きた不動産詐欺事件をモデルにした作品で、巧妙な手口で人々を騙す地面師の実態を浮き彫りにしました。地面師は、古くから存在する詐欺グループで、特にバブル経済期には多くの被害を出したといわれています。 彼らは、現在も手口を巧みに変えながら活動している可能性があり、今後も注意が必要です。不動産取引の際は、十分な情報収集と専門家への相談を怠らず、慎重に行動しましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部