琴桜「本当にしたんだ」 初優勝から一夜明け―大相撲九州場所
大相撲九州場所で初優勝を遂げた大関琴桜が千秋楽から一夜明けた25日、福岡市の佐渡ケ嶽部屋宿舎で記者会見し、「周りの皆さんから『おめでとう』と言われて、少しずつ本当にしたんだなと思った」と喜びを語った。 【写真】日本相撲協会の八角理事長から賜杯を受け取る琴桜 千秋楽は豊昇龍と大関同士の相星決戦を制し、自己最高の14勝1敗で終えた。「一喜一憂するとか、気持ちの強弱もなく、同じ感覚で走り抜けたことが一番よかった」。元横綱の祖父から継承したしこ名。51年ぶりに賜杯にその名を刻んだ達成感もあった。 今年の6場所で通算66勝。初の年間最多勝にも輝き、来年1月の初場所は横綱昇進に挑む。「想像はつかないけど、それくらいの方があまり考えなくて済む。もうやるしかない。覚悟を決めてやっていく」と表情を引き締めた。