’23年４月から４クール連続で連ドラ出演中の小芝風花。来年１月からは大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』への出演も決まっている（’19年11月22日号）

女優の小芝風花（26）が主演するフジテレビ系の連続ドラマ『大奥』の視聴率が低迷している。 【画像】すごい…妖艶すぎる赤いドレスでラブシーンを演じる小芝風花 同局では、’03年に菅野美穂（46）主演の『大奥』が放送され、‘04年、’05年にも連ドラ版を放送し、全話平均世帯視聴率は14％～17％台の高視聴率を記録している。連ドラ版としては19年ぶりとなった小芝主演の同作品は、10代将軍・徳川家治の治世を舞台とし、家治と政略結婚した皇族の娘・五十宮倫子（小芝）が女たちの愛憎渦巻く大奥で生き抜いていく物語が描かれる。 平均世帯視聴率は初回が6.7％（ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同）でスタートしたが、２月29日放送の第７話までで、第３話が5.0％を記録した以外は、４％台にとどまっている。視聴率の低迷もさることながら、ネット上には厳しい声も散見される。 《この「大奥」は毎回イジメばかりで、本当にツマラナイ》 《全てがチープで酷い。話し方が現代みたいだし、いじめのレベルが低すぎてしんどい》 《倫子様は公家の姫なのになぜあのしゃべり方？》 「今作も東映が全面的に製作をバックアップし、フジの大奥シリーズとしては初めて全編が京都ロケで撮影されているだけに、制作サイドはかなり力が入っています。しかし、昨年の１月期と10月期にNHKで２シーズンに分けて放送された『大奥』と比べてしまうと、どうしても見劣りがしてしまうのです。 NHKの『大奥』はよしながふみさんの原作漫画を実写化したもので、疫病によって男子が減少したことから男女の役割が逆転したパラレルワールドを描いており、フジの『大奥』とは全くの別物です。堀田真由さん（25）、仲里依紗さん（34）、冨永愛さん（41）らが演じた徳川歴代将軍や、鈴木杏さん（36）が演じた平賀源内ら、豪華俳優陣の好演が話題になりました。 おりしも大河ドラマ『どうする家康』の評判が今一つだったことから『こっちのほうが大河みたい』という声もあがったほど。直前のクールにそんな作品が放送されていたのだから、運が悪いといえば悪いのかもしれません」（放送担当記者） フジの『大奥』は同局編成部のプロデューサーが復活を熱望して企画し実現。〝大奥愛〟があふれるあまりか、’03年の『大奥』に瀧山役で出演し、以後同局で制作されたスペシャルドラマ版でも圧倒的存在感を見せた女優の浅野ゆう子（63）をナレーションに起用しているほどだ。だが、その熱意も作品の評価にはつながらなかったようだ。 「もはや、地上波でCMスポンサーが付く時代劇の企画は『大奥』しかありません。どこの局も時間も経費もかかるので時代劇をやりたがらない中、『大奥』は視聴率が見込めるので唯一、時代劇でも企画が通っていたのです」（テレビ局関係者） CMスポンサーが出稿の目安にしているのはあくまで視聴率。視聴率が見込めるから企画が通ったのに、それが取れないとなれば話は変わってくる。 「今作がコケてしまったのは、フジにとって大ダメージでしょう。ほとぼりが冷めるころまで『大奥』の新たな企画は通らないでしょうし、NHK以外の民放キー局で特番以外の時代劇ドラマが消えてしまうことになってしまいそうです。かつて各局がゴールデンタイムに競うように人気時代劇シリーズを企画・制作していたのが懐かしいですね」（ベテラン芸能記者） かつて『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』など国民的な支持を得ていた地上波の連ドラ時代劇は本当に姿を消してしまうのだろうか。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム：https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X：https://twitter.com/FRIDAY_twit