ロバート・ゼメキス監督が“ある視点”から幾世代もの家族を映す『HERE 時を越えて』予告解禁
アカデミー賞を席巻した『フォレスト・ガンプ/一期一会』のスタッフとキャストが再集結した映画『Here(原題)』が、邦題『HERE 時を越えて』として2025年4月4日(金)より全国公開されることが決定した。 【動画と写真】『フォレスト・ガンプ/一期一会』スタッフ&キャストが贈る映画『HERE 時を越えて』予告 原作は20ヵ国以上で翻訳された、300ページにもおよぶリチャード・マグワイアのグラフィック・ノベル。「ここ数十年で最も賞賛されたコミックブックの一つ」と称され、2016年アングレーム国際漫画フェスティバル最優秀作品賞を受賞するなど高い評価を受けた。 地球上のある地点にカメラが固定され、その視点が捉える場所で生きるものたちのドラマを映し出す本作は、紀元前から現代までを往き来する壮大な時間旅行をひとつの舞台で描く。いくつか描かれる家族の物語のうち、中心となるのはリチャードとマーガレットの夫婦。1945年、戦地から帰還したアルと妻のローズがその家を購入し、やがてリチャードが生まれる。世界が急速に変化していく中、絵の得意なリチャードはアーティストになることを夢見ていたが、マーガレットと恋におちて、思いがけない人生が始まる。 メガホンを取ったのは『フォレスト・ガンプ』をはじめ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など名作を手掛けてきたロバート・ゼメキス監督。そしてリチャードは名優トム・ハンクス、妻マーガレットは『フォレスト・ガンプ』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされたロビン・ライトが演じる。この3人が揃うのは実に30年ぶりとなり、ロバート・ゼメキス監督は「一緒にやっていて楽しいと思える才能ある人たちと仕事をしようと常に心掛けている。いつも一緒に仕事をすると楽しめるトムやロビン、(脚本家の)エリックともまた何かできるチャンスを伺っていた。今回、そういうチャンスが巡ってきて興奮したよ。トライするのは当然だと思ったよ」と語った。 また、トム・ハンクスは「ロバートは間違いなく信頼ができる。ロビンはこれまで多忙で、スケジュールがうまくはまらなかったりしましたが、いつも私は一緒にやりたいと思い浮かべていた。(念願が叶い)一緒に作品を作ることができてうれしかった」とコメント。ロビン・ライトは「キャリアの中でも最高の体験だった。フォレスト・ガンプでもそう思ったけれど、今回ロバートとは4度目で一緒にやって、トムとロバートは6か7度目だと思うが、旧知の仲の人と仕事をするのは、自分の今の年齢やキャリアを考えると貴重。必然とも言えるし、もはや家族。それがあるから、お互いの考えていること、やり方もよくわかっている」と2人に絶大な信頼を寄せた。さらに撮影のドン・バージェス、音楽のアラン・シルヴェストリ、衣装のジョアンナ・ジョンストンら『フォレスト・ガンプ/一期一会』スタッフも集結した。 併せて解禁とされた予告は、リチャード(トム・ハンクス)が後に妻となるマーガレット(ロビン・ライト)を家で父親に紹介するシーンから幕を開ける。まだ10代の2人の出会いは運命的でありながら、やがてその結婚生活にもすれ違いが見えてしまう。しかしこの物語の真髄は彼らの家そのものに隠されており、先住民族の男女が出会い、やがて建った家で過ごす人々の、時代を超えた様々なドラマが次々と映し出される。その家が記憶するのは、愛を育む瞬間や喜び、希望、喪失、そして愛という普遍的な感情。クライマックスでは70代となったリチャードがマーガレットの手を引きながら、「ここが僕らの家だった」と語りかける。 トム・ハンクスとロビン・ライトは、10代から70代までをひとりで演じきるという前代未聞の挑戦に挑んだ。そのためにゼメキス監督は演技をしているその場で、モニター上で様々な年代の顔に入れ替わる最新VFXの技術を起用。2人は現場で10代~70代の自分の顔が映された映像を見ながらシーンごとの年齢に合うように瞬時に動きを調整するという、キャリア初の革新的な演技を成功させた。本予告では10代に若返った2人が、これからの人生を共に歩もうとする初々しい恋人を演じる貴重なシーンも観ることができる。 さらにポスタービジュアルは、グラフィックデザイナーの大島依提亜がデザインを手がけた日本オリジナル。本作の主役でもある家の窓をモチーフにしたデザインが特徴で、家族の幸せな瞬間を切り取った温かなぬくもりを感じさせる。