加藤登紀子、歌手60周年パーティーでサプライズ「歌いたくなっちゃった」予定にはない歌も披露
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム> 加藤登紀子がこのほど、歌手60周年記念パーティーを開催した。「歌と一緒に生きてきた」という言葉や、明るさ、たくさんの友人たちに囲まれている姿が印象に残るパーティーだった。 加藤は「60年というのはすごい年月ですが、歌と一緒に生きてきたとつくづく思います。歌手は無理かもしれないと思ったことも何度かありましたが、結局は歌うことによって次の道が開けた。あと10年くらいは頑張ってみたい」と意欲的に語り、出席者から大きな拍手を受けた。 この日は、音楽評論家で作詞家湯川れい子さん、ファッションデザイナーのコシノジュンコさん、南こうせつ、ゴスペラーズ、デヴィ夫人、池畑慎之介、平野レミ、渡辺えり、クミコ、大江裕、手嶌葵といった、さまざまな世代の人が駆け付けた。手嶌に対しては「娘のようにかわいがっている」と言い、デビュー前から親交があるという平野まで、幅広い年代の仲間たちだった。 ステージに上がるたび、加藤がゲストとのエピソードを紹介したり、ざっくばらんなあいさつをして笑わせ、来場者を楽しませていた。池畑が「井戸端会議してんじゃないのよ!」と言うほどの、気さくなステージ。加藤は「お祝いの言葉をたくさんいただいてありがとうございます。幸せです!」と大喜びだった。 代表曲「百万本のバラ」「知床旅情」などに加え、予定にはなかった歌を披露するサプライズもあった。故ジョン・レノンさんの妻オノ・ヨーコさんからの花がステージ飾られていると紹介されると「『イマジン』歌いたくなっちゃった」と言い、歌った。観客も大喜びで、温かい空気になった。 「難破船」を提供した中森明菜からの祝福メッセージが読み上げられると、加藤は「20歳の失恋を歌っていたので、明菜さんが22歳だった時にあなたが歌うのがふさわしいと思うわと、直接カセットを渡したのがきっかけです」と話し、同曲も披露。なんともぜいたくな時間だった。 11月下旬からは、年末恒例の「加藤登紀子ほろ酔いコンサート2024」が9都市で行われるほか、来年は60周年に合わせた60本のコンサートを開催するという。【小林千穗】