全国選抜社会人相撲選手権の舞台となっている津幡町常設相撲場＝同町清水

　　●土俵作り直し、客席ベンチに 　津幡町は町出身の大相撲・関脇大の里が小学生時代に土俵に上がった町常設相撲場の大規模改修に着手する。整備から50年以上が経過して老朽化しており、土俵を作り直し、一部が階段状だった観覧席をベンチ仕様に更新する。大規模改修は初めてで、来年夏の全国選抜社会人相撲選手権（日本相撲連盟、同町、北國新聞社主催）でお披露目する。町の9月補正予算案に事業費4645万円を盛り込む。 　町常設相撲場は1972（昭和47）年に完成し、全国選抜社会人相撲選手権の会場となってきた。大の里が小学生の頃に大会で熱戦を繰り広げた土俵でもあり、同相撲場で行われた町子ども会相撲大会で大の里は優勝している。 　相撲場はこれまで大規模な改修工事が行われておらず、屋根や柱の根元がさびるなど老朽化が目立っていた。このため町は社会人日本一を決める大会の舞台にふさわしい相撲場に改修する。 　計画では、土俵を一から整備するほか、屋根や柱にさび止め加工を施し、階段状だった南側の観覧席にベンチを設置する。車いす利用者が観戦しやすいようスロープや車いす席を設ける。 　今秋以降に工事に着手し、全国選抜社会人相撲選手権前の来年6月ごろの完成を見込む。