元朝乃若の若松親方も曙さん悼む 露払い務めた土俵入りでのジョークが思い出 東関部屋出身の呼び出し・大吉「東関の人が亡くなってさびしい」
大相撲で外国出身初の横綱となり格闘技でも活躍した曙太郎さんの訃報を受け、11日に静岡県御殿場市で行われた春巡業に参加していた角界関係者も故人を悼んだ。 【写真】蝶野正洋と緊急合体を果たした曙さん プロレスも真摯に挑戦していた 若松親方(元幕内朝乃若)は同い年で同じ高砂一門。「いろんなところでお世話になった。(横綱土俵入りの)太刀持ちとか露払いとかをさせてもらった。巡業に行ったら、ちゃんこも一緒。横綱と一緒にいられることはプラスしかない」と感謝した。 思い出に残るのは、横綱土俵入りで露払いを務めた時のこと。「よく『お~い若、どこに行った?』ってね」と、身長176センチと小柄だった若松親方が見えないというジョークを飛ばしていたことを懐かしんだ。 当時幕下だった元横綱朝青龍にも、出稽古に来た際は胸を出していたという。「なかなか横綱が幕下に稽古をつけることはないから。よくかわいがってくれた。僕より朝青龍の方が思い出深いのでは」と振り返った。 呼び出し・大吉(八角)は、曙さんより1年早く東関部屋に入門。「優しかったですよ。よく食事に行ったり、飲みに行ったりしていた。横綱になっても気を使ってくれたし、かわいがってくれた。思い出はあり過ぎて…」と人柄をしのんだ。曙さんは自身より2学年上の54歳。大吉は「早すぎますね。先代(東関親方)の潮丸さん(19年に41歳で死去)もそうだし、東関の人が亡くなってさびしいですね」と肩を落とした。