被災地視点の報道学ぶ 日大法学部新聞学科の11人 福島市の福島民報
日大法学部新聞学科の米倉律教授のゼミに所属する3年生11人は29日、福島市の福島民報社を訪れた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が発生した被災地の新聞社として、どのような視点を大切に報道してきたかについて学んだ。 被災地の現状とジャーナリズムの役割を学ぶのが目的。福島民報社の鈴木俊哉新聞講座推進委員が福島民報社の歴史を紹介し、震災と原発事故発生から現在までの報道を説明した。学生からは普段の取材で心がけている点や、ニュースの価値判断の仕方について質問が寄せられた。 ゼミ長の田井龍志さんは「言葉を大切に、地元の人に心を配った表現をしていることを知り、新聞業界に興味を持った」と語った。 学生は27日から県内に滞在し、浪江町の請戸漁港や震災遺構「請戸小」、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館、福島市のテレビ局などを巡った。