“JKあるある”でバズった古森もぐ「動画とは違ってウェイ系ではないんです」
◇未成年だと思われて配信がBANされたことも “JKあるある”を見ていたからか、自己表現に情熱を燃やすクリエイターとしての姿勢が印象的だったが、古森は“炎上”について、どう考えているのだろうか。 「SNSをやるうえで炎上だけはしないように気をつけています。親近感のある話し方も意識しながら、言い回しもなるべく柔らかくするようにしています。あとは、誰かを傷つけるようなお笑いもしたくないとずっと思っていて。私の動画を見て、イヤな気持ちにはなってほしくない。 普段投稿しているTikTokのアカウントはどう見られるか意識していますが、他の媒体によっては、攻めてるものもあります。でも、今のところ、誹謗中傷は少ないです! ステキなフォロワーさんや視聴者さんがたくさんいてくれるおかげかなと思います。ただ、その反面、コアなファンはつきにくいですね。JKあるあるの動画は好きだけど、古森もぐのファンではないという方が多い感覚。ここの塩梅はすごく難しいです。 容姿は炎上しやすいので、容姿にフォーカスした内容も控えています。あとはエゴサしたときに『カワイイ』というコメントがあっても、顔の話にはあんまり反応しないかもしれません(笑)。容姿系のコメントは『いいね』はしないようにしています。SNSはちょっと間違えただけでも、ぶん殴られるので(笑)」 また当初、顔出しをしていなかった理由もSNS特有の理由があると語る。 「私が攻撃されることで、私自身の気持ちが下がっちゃうなーって部分ももちろんあるんですけど、顔出しで活動することで自分の周りにも悲しい思いをさせてしまう可能性が出ちゃうっていうのが、何よりも残念なことだと思ってました。今でもそこは慎重にいきたいなって思ってます。 でも、最初に顔出ししたときの“一歩踏み出した…!”みたいなドキドキ感は、すごくよく覚えています(笑)。正直、一発目とかは特に、誰にも見られないだろうし、ヤバそうなら消せばいいかな~とか思ってました(笑)。でも、きっと自分にとっては、そうでも思わないと踏み出せない一歩だったのかなと思います」 リアルな女子高生あるあるを感じてもらうような努力も欠かさない。また“JKあるある”をやっているからこそ、コラボもしないと明かす。 「女子高生として違和感が出ないように、髪は染めないようにしています。昔はインナーカラーを入れていたんですけど。服も超シンプルにまとめています。リボンとかベストとか、カラフルな制服もあるんですけど、私はブラウスにスカート。ノイズがないほうが、見る人にとってもいいかなって。 私は“JKあるある”をメインに動画を出しているので、どちらかというと、私自身が動画に出ているというよりも、女子高生のキャラクターが動画に出ているという感覚に近いです。 私の動画を見てくれている人たちも、私自身がリア充してるところを見たいわけじゃないと思うんです。女子高生役を演じているという点では、他のインフルエンサーの方たちとは違う感覚なのかもしれないです」 自分自身を売り出すわけではなく、女子高生を演じるということについて苦労はないのだろうか。 「私はウェイ系ではないので、素でSNSをやるのが苦手なんだと思います。自分以外の何かで演じるほうが楽な気がします。なので、昔は制服を着て配信もしていたんですけど、未成年だと思われて配信がBANされちゃったんですよ。“ちゃんと成人してます!”って身分証を必死で見せました(笑)」 ◇自分の理想と違うなら自分で楽曲作っちゃえ! 4月15日にMV『アバウトモンスター』を公開。アイドルを目指して活動をしていた古森が、自身のプロデュースで楽曲を配信したのは意外な理由だった。 「24歳でアイドルを目指すのは難しいというのもあるし、私がなりたかったアイドル像と、いま求められているアイドル像が違うって最近気づいたんです。衣装があって、照明があって、ステージでパフォーマンスしている姿がある、私は全て込みでアイドルだと思っているんです。アイドルという、ひとつの作品のようなイメージですね」 理想のアイドル像と現実のアイドル像にギャップを感じた古森。 「自分の理想と違うなら、自分で楽曲を作ろうと思いました。ただ、この方向の音楽で頑張ろうとはまだ定まっていなくて、模索してる状態ではあります。でも、楽曲を出せたのはシンプルにうれしかったですね。ちょっと一安心みたいな感じだったかもしれない。夢が1個ようやく叶ったみたいな安心感でした。 歌詞は女子高生の動画のセリフが元になっているんです。みんなでMVを撮影するのは、すごく楽しかったんですけど、スタッフはかなりしんどそうでした(笑)」 音楽活動という夢を叶えた古森。次の目標はライブだと明かす。 「みんなが楽しんでくれている顔を、ステージから見ることができたら最高ですね。ワンマンもやりたいですし、いろんな人と対バンとかもできたら、もっと最高! 先日『エシカルエキスポ2024 TOKYO』にも出させていただいたんですけど、すんごい緊張しました。反省点もいっぱいあって、まだまだだなと思いつつ、すごく勉強になりました」 アイドル志望からSNSインフルエンサー、そして音楽活動へとつなげた古森。少し遠回りをしたかもしれないけれど、着実に自分の目指す道へと進んでいる。今後はどのような目標を持っているのだろうか。 「やっぱり、今の目標はライブをすることですね。“JKあるある”だけではなく、音楽とかマルチに活動している人、という印象に変わっていければ。今はTikTokが中心ですが、YouTubeでもいろんなことに挑戦してみたいと思っています。 体を使って表現するアイドル的なことがやりたいという夢はもちろんありつつ、今やっている動画編集とかの表現も大好きなんです。だから、MVも出演だけじゃなく『アバウトモンスター』を作ったときと同じように、作品作りにイチから携わって、いろいろな作品作りに挑戦していきたいと思います! 普段は一人で考えて動画を作っているんですけど、それは良い部分もあれば悪い部分もあって。もちろん、みんなと作るのも大変な部分はあると思うけど、誰かと一緒に作品を作ることに憧れます」 最後に、同じく動画クリエイターとして活動したいと思っている方へメッセージをもらった。 「楽しい気持ちでやるのが最高だなーって思ってます! 見ている人が“楽しそう!”って感じてもらえるのを大事にしたいなと思ってて! 私もまだまだ上手にできないんですけど、楽しそうにしてる人は、見ていてステキだし“かっこいいな!”って思います」 (取材:TATUYA ITO)
NewsCrunch編集部