【ソフトバンク】柳田不在も何のその…強力打線は北九州でも健在 先発全員18安打9得点で快勝
<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム:CATCH!!> <ソフトバンク9-4ロッテ>◇21日◇北九州 夜空には月が輝いていた。首位独走のソフトバンクが2位ロッテに完勝。リーグ戦再開でいきなりホークス打線は先発全員安打を含め18安打9得点。先発スチュワートがもたついたものの、強力打線は北九州でも健在だった。昔々、誰かが言った。望月の欠けたることなし…ではなかろうが、柳田不在も何のその。この日昇格した正木が2安打1打点、新人広瀬も2号ソロを放つなど、打線に切れ目がない。 チームはこの日、前日(20日)の雨の影響もあって本拠地みずほペイペイドームで全体練習を行って北九州入りした。7回2死一、二塁の場面で代打で打席に入った中村晃は中直に倒れてしまったが、ドームの全体練習ではルーティンのバント練習も欠かさなかった。今季は犠打のサインが出ることは少ないはず。ラスト1球のバントに納得がいかず、決まるまで3球ほど熱心にボールを転がしていた。やはりこの愚直さは後輩野手を含め、しっかりチームに浸透しているように思う。練習後に約1時間のバス移動。少しばかり酷なリーグ戦再開の初戦だったが、勝てば疲労感も軽減される。試合後の小久保監督も快勝リスタートに気分もよかったはずだ。 都内ではホークスの親会社であるソフトバンクグループの株主総会が開かれていた。2日前までは3時間睡眠しか取れなかったという孫オーナーも前夜(20日)は4時間も寝たと話し「今日はすっきりしています」と会場の笑いを誘っていた。チームの快勝にはさらに気分も爽快になったに違いない。孫さんは総会で人類の1万倍の賢さの人工知能(AI)開発をぶち上げていたが、何らかの形で近い将来にホークスに活用されたらどうなるのだろうか…。大勝で独走態勢に入ったチームを眺め、末恐ろしくもあった。