重量50キロ!明治『超巨大アポロ』レシピ公開の真意 コロナ禍経て…バレンタインに手作りの青春を再び【1問1答】
チョコレート菓子大手の明治が、同社公式サイトに『超巨大アポロ』の手作りレシピを掲載し、話題を呼んでいる。ORICON NEWSは、同社の担当者に掲載意図を聞いた。 【動画】『【推しの子】』MEMちょとあかねが「巨大アポロ」作り 『アポロ』といえば、イチゴチョコとミルクチョコの組み合わせのかわいい三角型のチョコ。対して『超巨大アポロ』は、『明治ミルクチョコレート』約400枚、『明治リッチストロベリーチョコレート』約870枚で作り、直径約45センチ、高さ約50センチ、完成時の重量は約50キロというもの。 必要な道具も「巨大な型」「削り器」「ノミ」「やすり」など、インパクトあるものばかり。作り方は「ビニールシートを成形し、円柱の土台型(底辺45センチ)を作成する」から始まり、「リッチストロベリーを40キロをテンパリングして型に流していく」や「やすりでアラを取って表面を艶出ししていく」など、詳細に記されている。調理時間は360分、冷やし固める時間約12時間、上級者向けとされている。 バカバカしさの中に、明治の大真面目なメッセージが込められていた。コロナ禍で接触やパーティーなどが自粛され、学生たちはバレンタインデーに手作りチョコを贈ることも難しかった。『超巨大アポロ』は実際にパティシエが協力して試作の上、レシピ化されたもので、担当者は「仲良しの友達や家族とバレンタインパーティーのシーンでワイワイ楽しんで作っていただけたら」と挑戦を呼びかける。 ■1問1答 ――『超巨大アポロ』レシピ公開の意図を教えてください。 2月5日より公開(掲載)しております。アフターコロナ以降(新型コロナウィルス感染症が第5類へ移行以降)、初めてのバレンタインである今年は、これまで手づくり自粛、バレンタインパーティーも自粛とガマンを強いられてきたお客様にバレンタインというハレの日に手づくりの楽しさを思い出してほしい、思い切りはしゃげるバレンタインパーティーを楽しんでほしいという思いからこのレシピを作成しました。 おもにZ世代の間で、「デカ映え」やデカ盛りを楽しむコストコパーティーなども流行っておりますので、そういった需要にもぴったりです。 作るのは大変ですが、苦労して作る過程を楽しむレシピでもありますので、仲良しの友達や家族とバレンタインパーティーのシーンでワイワイ楽しんで作っていただけたらと思います。 ――実際に社内で作られたのでしょうか?試食の感想は? パティシエさんにご協力いただいて、作成しました。味は、リッチストロベリーチョコレートの芳醇ないちごの香りと明治ミルクチョコレートの濃厚なおいしさが楽しめます。 巨大ですので食べるのが大変ですが、丸かじり以外ですと、お湯やミルクを使ってホットチョコレートドリンクとして飲んでいただいたり、チョコフォンデュにしたりしていただくのがおすすめです。 ――ネット上にはさまざまな声があがっていますが、どんな反響が寄せられていますか? 「バカバカしくて好き」「材料多すぎて笑える」「しれっとレシピサイトに載っているのがシュール」といったコメントが多く、面白がっていただいております。 また、インフルエンサーさんにPR投稿をお願いしていたり、コラボコンテンツ「推しの子」とも巨大アポロレシピコラボしているので、それらの動画にも注目が連鎖的に集まっていてありがたい限りです。 ――レシピの工程で特に気をつけるところ、がありましたら教えてください。 ・完成時の重量が約50キロになります。持ち運びの際は十分気を付けていただきたいで ・保存の際は、直射日光や高温を避けた涼しい環境が望ましいです。 ・温度管理が良くないと、ブルームが出ることがあります。 ・冷やし固めるのに、冷蔵庫で約12時間かかります。 ――その他、この企画に通したメッセージなど、教えてください。 先日発表したお菓子でつくる大きな大きなお城キット、今回の超巨大アポロともに、「コロナ以降のバレンタイン手づくりパーティーを思いっきり楽しんでほしい」という思いでスタートしました。 「リベンジ消費」という言葉もありますが、ハレの日を楽しむことすら数年間ガマンしなければならなかったお客様に、その間の青春を取り戻してほしい、そのためにバレンタインにチョコレートを全力で楽しめるようなネタを提供したい、と思い生まれた企画がこの「子どものころ夢に見た、お菓子でつくる大きな大きなお城キット」と「超巨大アポロ」の企画です。 子どもの頃の夢が実現できるような、10代後半~大人も楽しんでいただけるような内容になっておりますので、お友だちやご家族とお楽しみいただければ幸いです!