<吉沢亮>吉田修一の大作「国宝」映画化で主演 歌舞伎の世界に飛び込む主人公に(コメント全文)
「パレード」「パークライフ」などで知られる吉田修一さんの長編小説「国宝」が映画化され、俳優の吉沢亮さんが主演を務めることが明らかになった。吉田さんの「悪人」「怒り」を映画化した李相日監督がメガホンをとる。 【写真特集】美しすぎる! 吉沢亮×橋本環奈の眼福2ショット
原作は吉田さん自身が、2017年から朝日新聞で連載し、2018年に単行本化された上下巻800ページを超える大作で、3年の間歌舞伎の黒衣をまとい、楽屋に入った経験を血肉にし、書き上げた渾身の作品。戦後から高度経済成長期の日本を舞台に、任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎の世界に飛び込み、芸の道に青春を捧げた主人公の喜久雄が、その命を賭けてなお、見果てぬ夢を追い求めていく壮大なストーリーだ。脚本は、「八日目の蝉」「コーヒーが冷めないうちに」「サマーウォーズ」などで知られる奥寺佐渡子さんが手掛ける。
踊りは未経験だった吉沢さんは、まずはまっすぐ歩くことから始め、すり足で歩く、正座の仕方、扇子の持ち方、取り方など、基本動作から始めたという。けいこ初日は、まっすぐ歩くことだけで終わり、撮影時にきちんと踊ることができるのか不安もある中、他の仕事をセーブし、撮影本番のギリギリまで日々歌舞伎のけいこを行っているという。
撮影は、3月からスタートし、6月クランクアップ予定。公開は来年2025年の予定。
◇吉沢亮さんのコメント(以下原文のまま)
吉田修一先生×李相日監督の3作目。「悪人」ではただただ視聴者として感嘆し、「怒り」ではオーディションの参加者として、何も出来なかった自分へのいら立ち、完成を観てのどうしようも無い昂(たか)まりと悔しさ。そして「国宝」では当事者としてなにを思うのでしょう。稀代の女方を演じるという、途方もない挑戦ではございますが、その挑戦の先に見える景色が何よりも美しいものである事を信じて。日々精進です。
◇吉田修一さんのコメント(原作)
「悪人」「怒り」、そして「国宝」へ。