セルタでの勝率は僅か“27%” かつてバレンシア、リヴァプールで成功を収めたベニテスをどう評価する
リヴァプールではCLも制した
かつてはリヴァプールでイスタンブールの奇跡を起こしてチャンピオンズリーグを制したり、同じく劇的な形でFA杯を制するなど指揮官として結果を出していたラファエル・ベニテス。 しかし、近年は思うような結果を残せていない。以前はバレンシア、リヴァプール、インテル、ナポリ、レアル・マドリードと強豪クラブを渡り歩いていたが、リヴァプールを離れた2010年以降は評価が上がり切らなかった印象だ。 2019年から1年半指揮した中国の大連、その後2021年夏から半年間指揮したイングランドのエヴァートンでは勝率が31%と苦戦し、昨夏より指揮したスペイン1部のセルタではさらに低い勝率27.2%と低迷。 結局12日にはセルタの指揮官を解任されることになり、63歳を迎えているベニテスはフリーとなった。 指揮官として最後にタイトルを獲得したのは、ナポリ時代の2013-14シーズンだ。当時はコッパ・イタリアを制したが、以降の10年は指揮官として難しい時間を過ごしている。 2016年から3年間はイングランドのニューカッスルを指揮し、当時のチームにはFW武藤嘉紀もいた。2016-17シーズンは2部に降格したチームを立て直して1部昇格を決めたものの、昇格したプレミアリーグでの2シーズンは10位、13位と、大成功とはならなかった。 2000年代前半はトップクラブを任される指揮官だったが、この10年ほどで指揮官の序列や戦術トレンドも大きく変化している。注目を集める青年指揮官も増えていて、その流れに取り残されたところがあるか。
構成/ザ・ワールド編集部