妻を殺害され25年、現場アパートを借り続ける夫「ここで取り調べを」 2歳だった息子は結婚 名古屋
メ~テレ(名古屋テレビ)
事件解決を願い、現場となったアパートを今も借り続けています。名古屋市西区で主婦が殺害された事件から13日で25年となり、遺族らが情報提供を呼びかけました。 仏壇の前で静かに手を合わせる高羽悟さん(68)。25年前、幸せだった日常が、突然奪われました。 「(妻は)『本当に私、人生で今が一番幸せな時かもしれない』と言っていました。(幸せな日々は)未来永劫に続くと思ったが、そう簡単な話じゃなかったです」(高羽悟さん) 1999年11月13日、西区稲生町のアパートの一室で主婦の高羽奈美子さん(当時32歳)が何者かに首を刺され殺害されました。遺体のすぐそばには、当時2歳の一人息子・航平さんが無傷で座っていました。
のべ10万人近くを動員して捜査しているが
警察はこれまでにのべ約9万8000人の捜査員を動員していますが、犯人逮捕には至っていません。事件から25年の13日、高羽さんらは名古屋市内で改めて情報提供を呼びかけました。 「(事件から)24年、25年、26年と、私たちは変わらないと思いますので、広報活動に私が出ることで情報が1件でも多く集まるようでしたら、一生懸命取り組んでいきたい」(高羽悟さん) これまでの捜査で、犯人は身長160センチほどで血液型はB型、靴のサイズが24センチ。現在は60代から70代くらいの女とみられています。
現場のアパートを借り続ける理由
高羽さんは事件から25年たった今も、現場となった西区のアパートを借り続けています。玄関には今も、犯人のものとみられる血痕や足跡が残されています。 「犯人を捕まえるためにも保存しないといけないという形でやってきました」(高羽悟さん) 部屋の中もほとんどが当時のままで、中には奈美子さんを思い起こすものも。 「これは事件の当日の朝、パジャマの上に羽織ってお湯をわかして朝ごはんの支度って感じでした」「(ここに置いてあるのは)事件当時のままです」(高羽悟さん) 部屋の賃料は25年間で約2200万円。それでも借り続けるのは、一心に犯人逮捕を願う思いからです。 「できたら犯人を捕まえて警察署の取調室で調書を取るんじゃなくて、ここは現場そのままなので実況見分をしてもらったら」(高羽悟さん)