大失敗…。冬の海外移籍で苦しんだ日本人(5)まるで別人。2度目もダメ…。浮き彫りになる失敗
2024年となり欧州主要リーグの冬の移籍市場が開幕した。Jリーグがオフシーズンのこの時期でJリーグから海外に移籍する選手もいるが、欧州のクラブがシーズン途中のこのタイミングでの加入は難しく、適応に苦戦することは珍しくない。今回は、冬の海外移籍で失敗した日本人選手を厳選して紹介する。
MF:井手口陽介(いでぐち・ようすけ) 生年月日:1996年8月23日 移籍先:ガンバ大阪→セルティック(スコットランド) 移籍日:2012年1月1日 移籍金:76万ユーロ(約0.9億円) ロシアワールドカップ出場がかかったオーストラリア代表とのワールドカップ最終予選で豪快なミドルシュートを決めて、日本代表を本大会出場に導いた井手口陽介だが、その後挑戦した2度の海外移籍はいずれも上手くはいっていない。 リーズ・ユナイテッドへの移籍が失敗に終わり、初の海外挑戦から1ヶ月半が経過した19年夏にガンバ大阪に復帰。Jリーグで再び結果を残し、2022年の冬の移籍市場でかつて横浜F・マリノスを率いた経験があり、Jリーガーのことを熟知しているアンジェ・ポステコグルー率いるセルティックに完全移籍した。 同時期に加入した旗手怜央と前田大然がチームの主力で活躍する中、井手口は加入から1年で公式戦6試合にしか出場することができていなかった。怪我の影響も出場機会を掴めていない理由だが、ポステコグルー監督の中で他の選手よりも序列が低く、22/23シーズンに至っては1試合も出場できず、23年2月にアビスパ福岡への期限付き移籍が発表された。福岡では公式戦32試合に出場してYBCルヴァンカップ優勝にも貢献するなど、まるで別人かのような評価を受けた。日本国内ではかつての輝きを見せていただけに、海外挑戦の失敗がより浮き彫りになってしまう。
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