宝塚 星組トップ娘役・舞空瞳18年ぶり単独退団、後任は置かず 平成以降のトップスター56人中、固定なしは3人
12月に退団する宝塚歌劇団星組トップ娘役・舞空瞳が22日、兵庫・宝塚大劇場で「記憶にございません!/Tiara Azul -Destino-」の千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げる。 舞空は2016年に102期生の首席で入団し、花組に配属。可憐で超絶スタイル、さらに確かな技術に裏打ちされたダンスは、男役の魅力を引き立ててきた。19年に星組へ組替え、同年10月に礼真琴の相手役として、星組トップ娘役に就任。同じ首席入団同士の実力派トップコンビとして、人気を誇った。退団公演でも2回のデュエットダンスを披露し、ファンを魅了した。 星組はトップコンビの同時就任同時退団が多い組。紅ゆずる&綺咲愛里、北翔海莉&妃海風、柚希礼音&夢咲ねね、安蘭けい&遠野あすかと、直近4代はいずれも添い遂げてきた。単独退団は06年のトップスター湖月わたるの退団が最後(トップ娘役の白羽ゆりは、雪組に組替え)で、星組では実に18年ぶりとなる。 そんな舞空の退団後、トップスター礼真琴とコンビを組む相手役について、劇団は先日「固定的なトップ娘役は当面の間設けず、公演ごとに柔軟な配役を行って参ります」と発表。「作品ごとに配役を行うことで、様々な娘役がそれぞれの個性を発揮し、バリエーション豊かで魅力的な公演をお客様にお届けして参ります」としている。 平成以降56人のトップで、コンビを組んだトップ娘役退団後、自身の退団まで決まった相手役を置かなかったのは月組の彩輝直(映美くらら退団後、トップ娘役なし1作)、月組の瀬奈じゅん(彩乃かなみ退団後、同3作)、朝夏まなと(実咲凛音退団後、同1作)の3人だけ。逆に雪組の音月桂はトップ就任時には決まった相手役はおらず(初作品ヒロインは舞羽美海、夢華あみのWキャスト)、2作目から舞羽がトップ娘役に就任している。 星組東京宝塚劇場は10月19日~12月1日。