【漫画家に聞く】祖母のお葬式、母の一言でまさかの展開に!? 「笑ってはいけない葬式」を描いた漫画に反響
タイムパフォーマンスを重視して、映画やポッドキャストを倍速にして視聴する現代。とはいえ葬式を倍速にするのは流石に無理だろう……。そんな考えをひっくり返すSNS漫画が三角翠さん(@alpsdarling)が描いた『忘れられない葬式の話』。 自身が実際に体験した面白話を落とし込んだエッセイ作品だ。シュールな世界観で思わず笑ってしまう本作の制作裏を三角さんに聞いた。 ――本作を描いたきっかけを教えてください。 三角翠:この出来事があった瞬間から「絶対漫画にしよう」と思っていました。恐らく、自分の人生で一番面白かったことのひとつだったので(笑)。約4年前のことだったのですが、ようやく最近描いてみようかなと思い立ったんです。 でも音声を漫画にするのは苦労しました。音を取り扱っているピアノや吹奏楽系の音楽漫画は難しいことをされているんだなと改めて感じましたね。特にスピード感。速度をどう描いたらいいのかと考えていて、最近やっと描けそうだなと。 ――世に出した反響などはありました? 三角翠:「自分も葬式で笑いをこらえるのが大変だった」と話している人がいたのは興味深かったです。 ――お母さんがまた味わいのあるキャラクターです。 三角翠:変な人ですよ。一応、親にネームを見せて失礼がないか確認したところ「私もっと失礼なこと言ってたよ」と訂正を入れてきました(笑)。あえてマイルドにしたのですが、結局あった通りに描いていますね。
小池直也