日光の強盗と関連捜査 ベトナム国籍の男2人を逮捕、窃盗未遂容疑など 栃木、群馬、長野3県警合同捜査班
栃木県日光市足尾町で4月下旬、男性宅に男が押し入り現金などが奪われた強盗事件で、栃木、群馬、長野3県警の合同捜査班は16日までに、被害男性名義のキャッシュカードで現金を引き出そうとしたとして、窃盗未遂の疑いで住所不詳、ベトナム国籍、自称内装工の男を逮捕した。また入管難民法違反の疑いで自称内装工の男と一緒にいた住所不定、同国籍、無職の男も逮捕。合同捜査班は4月下旬以降、福島県内も含め4県で相次いだ強盗事件との関連を調べる。 自称内装工の男の逮捕容疑は、4月30日午前5時ごろ、佐野市内のコンビニで、日光市足尾町の被害男性名義のキャッシュカードで現金を引き出そうとした疑い。被害者が利用停止措置を取っていたため未遂だった。容疑を否認している。 栃木県警によると、防犯カメラ映像などから自称内装工の男が浮上。強盗事件の被害男性名義のキャッシュカードや容疑者の車を押収した。自称内装工の男は日光市の強盗事件から約5時間後、佐野市内で現金を引き出そうとしており、合同捜査班は関連を調べている。 一方、無職の男は不法残留の疑いが持たれている。合同捜査班は15日午後、群馬県高崎市内の宿泊施設で自称内装工の男を逮捕。一緒にいた無職の男との関係なども含め捜査している。 日光市の事件は、70代の無職男性宅に男2人が押し入り、現金3万4千円が入った財布などを奪った。住宅は2階建てで、2人組は1階の無施錠の窓から侵入したとみられる。2階で就寝していた男性に「金を出せ」と要求。部屋にあったハサミで脅して手足をネクタイで縛り、敷地内の男性の軽乗用車内にあった財布やキャッシュカード、通帳などを奪い、逃走した。