原作者念願のフィギュア化!「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウイングマン」【#魂ネイション2024】
特撮ヒーローオタクの少年が、自分が想像したヒーローになる。桂正和氏が週刊少年ジャンプに1983年連載したマンガ「ウイングマン」は、当時の少年達の心を強く掴んだ。マンガの人気は高くアニメ化もされた。 【画像】会場では「実写版ウイングマン」のスーツも展示されている 主人公・広野健太は描いたことが何でも現実になる「ドリムノート」によって変身する能力を得るが、ウイングマンの能力は体の負担が大きい。健太は体を鍛え、いくつもの戦いを経て本物のヒーローへ成長していく。 その「ウイングマン」が40年の時を経て"実写化"された。テレビ東京の深夜ドラマ枠「ドラマチューズ!」にて放送中である。スーツデザインはじめ桂正和氏は深く関わっている。実写ドラマは特撮ヒーロー作品を手がける坂本浩一監督を始め、東映ビデオスタッフが手がけ、原作と共に、特撮ヒーロー作品へのリスペクトも強く、好評である。 今回の「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウイングマン」は実写版がモチーフとなっている。プレミアムバンダイ内「魂ウェブ」受注商品で、2025年8月発売、価格は12,000円。原作のウイングマンはすらりとしたスマートなデザインだが、実写版は筋肉のモールドが入ったマッシブなイメージとなっている。新しいウイングマンのデザインもまた桂氏のデザインで、実写ドラマで動きやすいようにアレンジされている。実は"フィギュア化"も念頭に入れており、胸の部分はフィギュアでもきちんと動かせるように分割を加えている。 「S.H.Figuarts(真骨彫製法)」はBANDAI SPRITSのアクションフィギュアの上位ブランドだ。その名の通り人体の"骨格"を意識した体のバランス、関節の位置を意識することで、目の前にヒーローがいるかのような質感にこだわった造型を実現している。 「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウイングマン」はさらにそこから一歩踏み出している。通常はスーツアクターのボディをスキャンし、そこからフィギュアの原型を作っていくが、本商品はさらにスーツを纏った姿もスキャンすることで、「実写のスーツの質感」にさらにこだわったという。その上でフィギュアにも桂氏の監修が入った。原型の造型だけでなく、彩色にもこだわりが詰まっている。ウィングマンの基本カラーは黒と青だが、その青みにもこだわりが込められている。 関節可動に関しては胸と肩に掛かるデザインをフィギュアとしてバランスがとれるように調整、実写のアクターがとれるポーズを追求するだけでなく、マンガのポーズもとれるように可動範囲にこだわっている。ウイングの着脱、額の飾りがブーメランになる「スパイラルカット」や、腰の飾りが剣になる「クロムレイバー」は引き抜いた際、腰部分もきちんと外れた形になるなど細かいところにまで精密に作られている。物語のキーアイテムである「ドリムノート」の作りも細かい。 「ウイングマン」は連載終了後も立体物が販売されるなど根強い人気があったが、今回の実写化で原題のフィギュア技術での立体化がかなった。実写版がマンガのどこまでを扱うかは未知数だが、ウイングマンには魅力的な追加装備や新技などもあり、これらの商品での展開も楽しみだ。 もう1つ、「ウイングマン」ファンの夢を叶えてくれるアイテムが「ドリムノート」の商品化であるこちらは「DX変身ベルト」などを手がけるバンダイトイ事業部の商品で、こちらもプレミアムバンダイでの受注を予定しているという。発売日、価格は未定。 ドリムノートは書いたことが現実になる物語のキーアイテム。ヒロイン・夢野あおいはこのノートと共に異世界であるこちらの世界に逃れてきた。ドリムノートはドリムペンを使って描いたことが現実になる。健太がウイングマンの絵を描いたから、彼は変身することができるようになったのだ。 ドリムノートとドリムペンは実写版のデザインそのまま、劇中の雰囲気をそのまま体験できる。うれしいのはノートに描かれている絵だ。劇中健太はウイングマンの新しい技や装備をノートに書き足していくのだが、商品にはそれらがきちんと描かれている。健太直筆のイラストの雰囲気をきちんと商品でも再現している。 このノートは劇中の最後の要素まで描かれており、最後の1ページだけ白紙になっているという。ここに何を書き込むか、そういう"余白"を残した構成になっているとのこと。「本物のドリムノートを持ったらどうするか?」というなりきり玩具ならではの楽しさを持った商品になるとのことだ。 (C)桂正和/集英社・「ウイングマン」製作委員会
HOBBY Watch,勝田哲也