「メーカー主催」オーナー交流の大切さ AOG湘南里帰りミーティングで知る
被災を生き抜いた「ステルビオ」
ステルビオは宮城県のオーナーから寄贈されたクルマで、1991年に新車で購入し、親子2代にわたって大切にしていたものの、2011年に発生した東日本大震災による津波で被災。 窓のラインまで水没してしまい、それ以後、乗れなくなってしまったが手放すことなく各部のクリーニングを行いながら維持し続け、今回「たとえこの姿で保管されなかったとしても、少しでもいいので使える部品を活用していただければクルマにとっても幸せだと思うので、ぜひ引き取っていただきたい」と寄贈してくれたそうだ。 ブース関連では、オーテック&ニスモ両ブランドのグッズ販売、メダル&レザー刻印などのモノづくり体験、ファミリーで楽しめる縁日ブース、カルチャーコーナー、MOTUL AUTECH GT-Rの運転席に乗車できるキッズライド、協賛企業ブース、ケータリングエリアが展開された。
「遠来賞」と「過走大賞」に拍手!
ステージ関連のコンテンツも充実しており、SUPER GT GT500クラスに参戦している23号車 MOTUL AUTECH Zの松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手および2023 AUTECHレースクイーンの高岡みほさんが登壇。 ゲストとしてトークショーやフォトセッションを行いつつ、12月に開催されるニスモフェスティバル2023のチケットが景品となったじゃんけん大会でも参加者たちを楽しませた。 最北/最南から来場した参加者を表彰する「遠来賞」と走行距離最長車を表彰する「過走大賞」の表彰もあり、遠来賞は北海道(!)から参加のエクストレイル AUTECH、鹿児島(!!)から参加のシルビア AUTECHバージョンが選ばれた。 鹿児島から自走で片道1300kmを走ってきたそうで、イベントが開催される2日前の夕方に出発したとのことだった。 また、過走大賞は55万km走行のセドリック ブロアム ロング VIPが選ばれた。 閉会式/集合写真撮影後に退場開始となったが、出口の左右に社員がずらりと並び、参加者たちを見送った。AOG湘南里帰りミーティングは、来年も数多くの参加者を集め、盛大に開催されることになるはずだ。
高桑秀典(執筆/撮影)