「他者と比較するのは絶対NG」新学期、宿題になかなかとりかからない子供にかける“魔法の言葉”とは?
なかなかやる気にならない、スイッチが入らない子供にどんな言葉をかけたらいいのか。子供への接し方を考えました。 【写真】この記事のイラストを見る 女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。 今回は、教育評論家の親野智可等さんがスタジオに生出演。「新年度 子供との接し方」というテーマで、MCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、鈴木あきえさん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんと話し合いました。
子供をやる気にさせたいときの言葉のかけ方は?
進級や進学などで、親の期待が膨らみがちな新年度。親野先生はまず、「キラキラしたSNSを見た親が、目の前の現実と比較して焦りがち」と警鐘を鳴らしました。 紹介されたのは、小2の娘に「勉強をちゃんとやらないと、1年生に追い越される」と言ってしまったという、40代母親のエピソードです。 母親に大共感の鈴木さんは「食が細く小柄な年長の息子に『年少の妹に抜かれるよ』と言ったら、『すごくショックだった』と言われた」と反省の表情を浮かべ、千秋さんも「比べてはいけないとわかっていても、私が言わなければと思ってしまう」と訴えました。 しかし、親野先生は「否定的な言葉で比較するのは、絶対NG」と断言。苦手を強調して比較するよりも、まずは昨年度できたことを振り返り、未来につなげていくほうが子どもはやる気になるのだといいます。 「大事なのは言い方で、『今回はできなかったけど、次頑張ろう』という声がけが大事。自己肯定感が下がると、比較された相手を恨むようになったりする」と言う親野先生の言葉を受け、鈴木さんは「親に余裕があるときはできるけど…」と途方に暮れました。
宿題のスイッチが入らない子の、とりかかりのハードルを下げる方法は?
宿題のスイッチが入らない子の、とりかかりのハードルを下げる方法は?勉強や片付けなどに対して「なかなかスイッチが入らない」という子には、「漢字の1画目だけ書いてみよう」など、とりかかりのハードルを下げるのが効果的だといいます。 「算数プリントに名前だけ書いてみない?」「答えを教えてあげるから書いてみよう」などの声がけも有効だという親野先生の言葉に、鈴木さんは「1画だけでいいという発想はなかった!」と驚きの表情を。 三木さんは「原稿も1行目を書けば、続きが書けるもの。三日坊主を責めるよりも、まずは1日始めてみようと思うことが大事」と、言い添えました。 算数の場合は「日常の中で課題を見つけてスマホで計算させる」、国語の場合は「あえて難しい言葉を大人が使うこと」など、生活や遊びの中で考える力や語彙力を上げることもできるといいます。 「ただし、赤ちゃんの場合は『ブーブ』などの喃語(なんご)を使ったほうが語彙力が上がるというデータもあり、そこで『ブーブは自動車ね』と難しい声がけをすると、『言葉は難しい』とうしろ向きになってしまうケースも。年齢と成長を見ながら、少しずつ語彙力を増やしてほしい」と、親野先生は補足しました。