震災後転出超過4.5倍 能登6市町 豪雨で流出加速懸念
県が1日発表した9月1日時点の県内の人口と世帯の推計結果によると、能登半島地震の被害が大きかった能登6市町の人口は、1月1日時点から5653人減の11万3997人となった。減少数は前年同期比2・3倍。転出者数が転入者数を上回る「転出超過」は同4・5倍の3684人となり、能登からの人口流出が顕在化している。21日に起きた記録的豪雨被害でさらなる人口減が懸念される。 地震後8カ月間の人口の減少数を市町別でみると、輪島が1765人で最も多く、次いで七尾1395人、珠洲939人、能登640人、志賀510人、穴水404人だった。輪島は1月の2万1903人から9月には2万138人に減り、減少率は8・1%。今後もこのペースが続けば、年内にも2万人を切る可能性がある。 同期間の減少率は、輪島以外の市町では珠洲8・0%、穴水5・5%、能登4・5%となり、七尾、志賀はともに3・0%だった。 8カ月間で6市町から転出した人は5329人で、前年同期の2924人を大きく上回った。一方、転入者は同475人減の1645人だった。