90年代から世界各地のスターバックスを訪ね歩いてきた男性が考える、売上低迷の理由とその改善策(海外)
スターバックスのある顧客は1997年以来、世界各地のスターバックスを訪ね歩いている。 アメリカのテキサス州ヒューストン出身のウィンターさんは、まもなく「2万店目」を達成する見込みだ。 スターバックスの「サードプレイス」としての地位は1990年代から失われつつあったと、ウィンターさんは話している。 ウィンターさんは今月中に「2万店目」のスターバックスを訪れる予定だ。 この2万店目を、ウィンターさんはテキサス州プラノにある店舗にしたいと考えている。プラノは1997年、友達とカフェで過ごしていたウィンターさんがスターバックスの直営店を全て回ろうと最初に思いついた街だ。 「2万店目は何か特別な場所にしたいんです」とウィンターさんは話している。 その前に、これまでに訪問したスターバックスの数を「1万9999店舗」にするための自動車旅行を計画しているという。 「アーカンソー州、オクラホマ州、テキサス州西部を走って、必要な40店舗を回りたいと思っています」とウィンターさんはBusiness Insiderに語った。 スターバックスは改革の真っ最中だ。9月にCEOに就任したブライアン・ニコル(Brian Niccol)氏は、店に客を呼び戻すために、もっと快適な座席を増やし、ドリンクの待ち時間を短縮したいと10月に語っていた。 10月のスターバックスの第4四半期決算は、アメリカと海外(特に中国)で売り上げが低迷していることを示している。
「サードプレイス」を求めて
ウィンターさんが初めてスターバックスを訪れたのは1995年、大学生の時だ。友達とチェスができる場所を探していたという。 その後、テキサス州プラノに引っ越したウィンターさんは自宅から約1.6キロほど離れた場所に別のスターバックスを見つけ、そこで友達とボードゲームを楽しんだり、読書をしたり、おしゃべりをして過ごしたという。 「すぐにわたしのサードプレイスになりました。ハワード・シュルツがまさに思い描いたように」とウィンターさんはBusiness Insiderに語った。スターバックスのCEOだったシュルツ氏は、顧客が過ごせる"家"でもない、"職場"でもない"第3の場所"を作りたいと考えていた。 アメリカでは当時、スターバックスの新しい店舗が各地で続々とオープンしていて、ウィンターさんもダラス周辺で新しい店舗がオープンするたびに訪れていたという。同社によると、1997年には前の年から400店舗増えて、約1400店舗を展開していた。 その全てを訪れてみようというアイデアは、ある従業員との会話の中から生まれたという。 「まさにひらめきの瞬間でした。『全てのスターバックスを訪れることは可能だろうか?』と自分に聞いたんです」
Alex Bitter