“紅麹サプリ”摂取者から病院に相談相次ぐ 新たに2人目の死亡確認
日テレNEWS NNN
小林製薬の紅麹を使ったサプリメントで健康被害が相次いでいる問題で27日、小林製薬は2人目の死者が確認されたことを明らかにしました。各地の病院にはサプリを摂取していた人の相談も相次いでいます。 ◇ 小林製薬の「紅麹」をめぐり、都内のクリニックでは27日、健康への影響を心配し、50代の男性と60代の男性が診察に訪れたといいます。 腎臓疾患が専門 ひらくクリニック 吉田啓院長 「『紅麹コレステヘルプ』を飲んでいるのだけど大丈夫かと心配されて受診されました」 ――症状は? ひらくクリニック 吉田啓院長 「症状はなかったです。症状が出てからでは遅いことが腎臓の場合はあるので、なるべく早く採血を受けられることをおすすめします」 ◇ 日ごとに被害が拡大している小林製薬の「紅麹」問題。新たに2人目の死亡例が確認されたことが明らかになりました。 大阪市健康局(大阪市、27日) 「大阪市健康局所長が販売者である小林製薬に対して当該食品の回収を命じました」 小林製薬のサプリメント、「紅麹コレステヘルプ」による健康被害が相次ぐ中、行政も対応に乗り出しました。小林製薬本社がある大阪市は、食品衛生法に基づいて商品の回収を命じる行政処分を出しました。対象となるのは、「ナイシヘルプ+コレステロール」「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」、そして「紅麹コレステヘルプ」の3つです。 腎臓の疾患などによる入院患者はさらに増え、106人となりました。健康被害の相談は約3000件に上っているといいます。さらに27日、小林製薬は2人目の死亡例が確認されたと発表。1人目と同じ「紅麹コレステヘルプ」を使っていたと明らかにしました。 2021年2月から約110万袋が販売されている「紅麹コレステヘルプ」。小林製薬は、去年7月から12月ごろに出荷した「紅麹」を含むサプリメントに「未知の成分」が含まれていて、これが健康被害を引き起こした疑いがあるとみています。