[山口県]トクヤマデッキきょう本格オープン 徳山駅前の複合施設、にぎわい創出に期待 周南市
関係者ら50人が式典
周南市の徳山駅前再開発計画を巡り、商業棟やホテル棟が入る「TOKUYAMA DECK(トクヤマデッキ)」が18日、グランドオープンする。10年以上前に中心商店街のにぎわい創出を目的に動き始めた再開発事業が一区切りを迎え、徳山駅前の活性化に向け新たな一歩を踏み出す。 テナントの誘致や運営を手がけるパークタウン商業運営(黒神直大社長)が17日に記念式典を開催。中核店舗の神戸物産(本社・兵庫県加古川市)がフランチャイズ展開する「業務スーパー」が18日に開店するのを前に行われ、関係者ら約50人が出席。テープカットでオープンを祝った。 18日までに業務スーパーのほか、小籠包店やベーカリー、おにぎり専門店など約20店舗が開店。商業棟の30区画のうち、現時点で約8割が出店予定という。2月1日にはホテル棟にグリーンリッチホテルがオープンしていた。 業務スーパーは18日午前10時に開店。20、21両日には商業棟の中央広場で餅まきや徳山高吹奏楽部の演奏、桜ケ丘高ダンス部のダンスなどが行われ、グランドオープンを盛り上げる。 黒神社長(61)は「地元や県内の若い経営者が多く出店している。仕事や日常の買い物などで多くの人に徳山の魅力を味わってもらい、中心商店街の元気を取り戻せれば」と話した。 徳山駅前再開発計画を巡っては、2013年2月に近鉄松下百貨店が閉店。商店街の衰退を危惧した地元の地権者らが同年10月に再開発準備組合を設立し、計画を進めてきた。18年2月には市の主導で市立徳山駅前図書館がオープン。相乗効果を狙い、18年に基本計画を作成し、21年に着工。オープンにこぎ着けた。 駅前図書館とデッキで連結するオフィスなどが入る駅前棟が22年9月に先行オープン。部屋数100戸のマンションは既に完売しており、1月から順次入居している。商業棟の中核スーパー開店を経てグランドオープンを迎える。再開発地区の面積は約1・2ヘクタール。総事業費約122億円。うち34億8千万円は国と市の補助金を活用した。市の負担は15億7千万円。