大学生就活、本格スタート 会社説明会解禁、売り手市場続く
2025年に卒業する大学生・大学院生を対象にした新卒採用の会社説明会が1日解禁された。就職活動が本格的にスタートした。コロナ禍で広がったオンライン活用の説明会が定着する中、直接会ってやりとりする対面形式でも実施。人手不足を背景に企業の採用意欲は高く、昨年同様に学生優位の「売り手市場」が続く。 就職情報会社マイナビは横浜市で、1~2日の2日間に300社近くが参加する合同説明会を対面形式で開催。日本大3年の関本晃太さん(21)は「オンラインと違って質問がしやすい。企業理念などを聞きたい」と意気込んだ。 合同説明会に参加する明治安田生命保険の担当者は「対面を希望する学生が増えている」と語った。地方の学生が参加しやすいようオンラインの機会も設ける。 就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートは、オンライン上で合同説明会を実施する。 リクルートワークス研究所の調査によると、企業の意欲が高かった昨年と比べて、採用を増やすと答えた企業は15.6%、同水準と回答した企業は47.7%だった。