10月開幕のバレーSVリーグ、チームの略称どうなる 上限5文字、パナソニックは「大阪B」?
バレーボールのVリーグを再編成して発足する「SVリーグ」は10月に開幕する。イタリア1部リーグで3季プレーした男子日本代表の高橋藍が参戦を決めるなど、世界最高峰を目指すリーグには開幕前から大型移籍の話題が相次いでいる。隠れた注目ポイントとして挙げられるのが、リーグ発足に伴うチーム呼称の変更だ。規約では「チーム名にホームタウンの地域名が含まれていること」が参戦要件となっており、パナソニックパンサーズから名称変更した男子の大阪ブルテオンなど、新リーグ開幕に向けて企業名を外すチームも現れた。 【写真】サントリーのユニホームを着て笑顔の高橋藍 さらに、近く発表される予定の新聞表記などで使われる略称には「全角5文字以内(英字半角は2文字で1文字扱い)」の条件がついた。企業名を外したことで「かえって分かりにくくなった」との指摘もあるラグビーリーグワンの事例を踏まえ、企業名を活用した略称も認められる方向。参戦する男子10チーム、女子14チームはどんな略称になるかを占ってみた。 ■SVリーグ参戦チームの呼称(カッコ内はVリーグ時代の略称) 【男子】 ・ヴォレアス北海道(ヴォレアス北海道) ・東京グレートベアーズ(東京GB) ・VC長野トライデンツ(VC長野) ・東レアローズ静岡(東レ) ・ジェイテクトSTINGS愛知(ジェイテクト) ・ウルフドッグス名古屋(名古屋) ・大阪ブルテオン(パナソニック) ・サントリーサンバーズ大阪(サントリー) ・日本製鉄堺ブレイザーズ(日本製鉄堺) ・広島サンダーズ(JT広島) 東京GB、VC長野は従来使われてきた略称をそのまま使用できる。ヴォレアス北海道は道内にある下部リーグの北海道イエロースターズと区別するため、V北海道となるのではないか。名古屋は地名のみか、WD名古屋となるだろう。東レは地域名を入れて東レ静岡とすれば、女子の東レアローズ滋賀との区別も明確になる。 サントリー、日本製鉄堺は従来通りの略称なら企業名が入ったまま5文字に納まる。ただサントリーは呼称に「大阪」を加えており、地域密着を重視するなら「S大阪」や「SS大阪」となる可能性も。企業名のJTを外した広島サンダーズは「広島」か、あるいは女子の下部リーグの広島オイラーズと明確に区別するため「広島T」となるか。 ジェイテクトはカタカナだと6文字だが、英字半角を使えば「JTEKT」や「STINGS」、あるいはどちらかの英字に「愛知」を加えても5文字に納まる。悩ましいのが大阪ブルテオンだ。シンプルに「大阪B」でよいのだろうが、スポーツの世界では「Bチーム」「B代表」といった「Aに次ぐ」という意味で「B」が用いられることが多く、この略称ではリーグ屈指の強豪チームのイメージと乖離(かいり)が生じてしまう気がする。