【3度目の逮捕】覚醒剤に再び手を…元C-C-B・田口智治被告が受ける「罪の重さ」と「再起への道」
3度目の逮捕で……
「被告人を懲役2年の刑に処す」 村田千香子裁判官が判決を言い渡すと、田口智治被告(63)は呆然とした様子で裁判官に目を向けた。そして、村田裁判官が判決の理由を述べ、閉廷すると、傍聴席を一瞥した後、うなだれたまま退廷した。 【写真】愛猫の死をきっかけに転落…元C-C-B・田口被告の「変わり果てた姿」 自宅で覚醒剤を使用・所持したとして、覚醒剤取締法違反で起訴されたロックバンド『C‐C‐B』の元メンバーでキーボード担当の田口被告。上記は’24年9月17日に東京地裁で開かれた判決公判の一コマである。 村田裁判官は「同種の前科で服役したことがあるにもかかわらず犯行に及んでいて、覚醒剤に対する親和性や依存性が認められる」と指摘。懲役2年(求刑2年6ヵ月)の実刑判決を言い渡した。 「田口被告が覚醒剤取締法違反で逮捕されたのは今回で3回目です。’15年と’16年に神奈川県警に逮捕され、いずれも有罪判決を受けています。2回目で実刑判決を受け、服役しました。公判では、刑の執行を終えて6年もたっていないことが指摘されていました」(全国紙社会部記者) 田口被告は両親と兄の4人家族だったが、両親が他界し、兄が家を出たあとは、築50年はゆうに超える実家でひとり暮らしをしていたという。 ◆近隣住民が明かす近況 近隣の商店主は、田口被告の印象をこう語る。 「少し前までは、駅のほうに出かける姿をたまに見かけました。年季のはいった自転車でフラフラと走るくたびれたおじさんという印象で、とても元芸能人には見えなかったね」 出所後の’18年9月、FRIDAYは田口被告の話を聞くべく自宅を訪ねている。インターフォンが壊れていたため、勝手口から「すいません」と声をかけると、上下グレーのジャージ姿の田口被告が現れ、質問を遮るように「体の調子が悪くて、ずっと寝ているんですよ」と話しながらドアを閉めて、カギをかけた。顔色は青白く、足元もおぼつかない。たしかに“くたびれたおじさん”という印象だった。 出所から5年ほどたった昨年12月、田口被告は2年振りに更新したSNSで「週2回精神科の診察やプログラムや自助グループに通っています」と薬物依存症の治療に取り組んでいることを報告していた。 「法廷では、愛猫を事故で失ったことが再び覚醒剤に手を出すきっかけとなったと語っていました。精神的ショックがあまりにも大きく、売人に連絡してしまったのだとか」(前出・社会部記者) 田口被告のSNSには、頻繁に愛猫の写真がアップされていた。大事な家族を失い、治療に取り組む気力が切れてしまったのだろうか。 2年におよぶ服役で自身と向き合い、今度こそ覚醒剤と縁を切ってほしいものだが……。
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