廃止されたJR札沼線・石狩月形駅跡の代替バスが活躍っぷりが凄すぎる!!
■線路跡に寄り添いながら……
11:35発は日野ポンチョが入る便だ。はじめ4人ほどを乗せ、駅周辺をぐるりと大回りしつつ、何名か利用者をピックアップしていき、国道275号線に入った後はほぼ道なりに進む。 バスは現在の札沼線の終点になっている北海道医療大学にも立ち寄り、大学から浦臼・新十津川方面へのアクセスを引き続きサポートしている。 この日は土曜日。北海道医療大学を出る頃には15名ほどの利用があった。「いつもこれくらい乗ってくれれば良いんだけどねぇ」とは、とべ~る号の運転手さんの弁。 メインルートの国道275号線は札沼線の線路と並行するように敷かれている。そのため、チラチラと廃線跡の様子を窺いながら進んでいける。踏切だった箇所を除けば、まだ結構な割合でレールが残っていた。
■とても空の広い駅跡
当別駅を出発して50分ほど、バスの終着点である月形駅にほぼ時間通り着いた。駅自体は廃止になっても、バス停の名前は月形駅で、「駅」の表現を残してあるのが面白い。駅はそれほど影響力の強いランドマークというわけか。 バスを降りると、それまで知っていた石狩月形駅とは雰囲気が別人のように変わり、以前に比べ、ずいぶんと空間が広くなったような印象を持った。 鉄道用の電信柱や信号機をはじめ、何よりも駅舎を壊して片付けたのが、全体像に劇的な変化を生んだ主たる理由のようだ。 駅跡の周囲は舗装路が整備され、以前は通れなかった場所もスルー可能になっていた。2024年5月現在ではプラットホームとレールのほか、駅名標を掲示する枠や列車の方面案内などが残っていた。 プラットホーム端のスロープは撤去されており、今後全体を整備していくのか一部だけ残すのか、はたまた跡形もなくなるのかは気になるところ。これはこれで、たまに見に来る口実ができた。
■さらに先だって目指せるぞ!!
当別11:35発で月形に来ると、13分くらいの待ち時間で、2番目の札沼線代替バスにあたる浦臼行きに乗り継げる。 「とべ~る号」の運賃は400円であるが、乗り継ぐ場合は降車時に申告すると乗継券がもらえ、浦臼行きバスの運賃が200円引きになる。 乗り場は「とべ~る号」と同じ位置の停留所。次の月形~浦臼間を結ぶのは、美唄自動車学校が運行を受け持つ、札沼線バス月形浦臼線「かばと~る号」だ。ここから先の様子はまた次回以降に。