電光掲示板を併設、期限は令和10年3月 FC大阪の花園改修見直し案 東大阪市が方針
サッカーJ3のFC大阪が花園ラグビー場第2グラウンドに観客席を増設して大阪府東大阪市に寄贈する計画をめぐり、同市は16日の市議会環境産業委員会で、観客席5千席以上にして電光掲示板を併設し、令和10年3月までの完成・寄贈を目指す方針を明らかにした。 市とFC大阪は、こうした改修見直し案を盛り込んだ再協定を年内に締結する方針。FC大阪はJリーグの基準を満たす本拠地の確保を目指しているが、当初の改修案では50億円前後の資金が必要と判明し、計画が頓挫。寄贈期限は令和3年から5年3月に延期されたが、実現していない。 市によると、FC大阪は改修見直し案で投資額を大幅に圧縮。改修に必要な資金をクラウドファンディングで集めるほか、スポンサーからの支援金や金融機関からの融資でまかなうと説明しているという。 ただ、年内に再協定を締結できなかったり、来年6月までにFC大阪側の資金調達が難航して改修が進まなかったりした場合、市側は「ホームタウンとして応援できかねる」(山本吉伸副市長)とし、本拠地としての暫定使用を認めている第1グラウンドの使用を認めない考えを強調した。