＜神戸医療未来大・大阪公立大＞1失点完投で1部リーグ初勝利を挙げた神戸医療未来大・鈴木（撮影・河合　洋介）

　◇大学野球　近畿学生春季リーグ第4節1回戦　神戸医療未来大5―1大阪公立大（2024年4月26日　南港中央） 　神戸医療未来大が大阪公立大を5―1で制して先勝した。プロ注目で最速147キロ右腕の鈴木連（4年）が3安打1失点（自責0）完投。今春登板5試合目で1部リーグ初勝利を挙げた。 　「自分の勝利数にはこだわっていないので、チームが勝てたことが一番。これまでは手投げになっていたので、軸足に体重を乗せて投げるイメージで投げました。いい直球がいっていたので打ち取れたのかなと思います」 　チェンジアップなどを勝負球とし、12奪三振を数えた。4回2死三塁から捕逸で失点した。5―1の9回は四球と内野安打で1死一、二塁を招くも、空振り三振と遊ゴロでリードを守った。 　鳴門工（徳島）で02年選抜準優勝、早大ではリーグ優勝を経験した高橋広監督が指揮し、今春から1部昇格。同監督からは「鈴木は、これまで好投しながらも不運だった。ピンチでも動じないところがある」と勝負強さを評価された。 　◇鈴木　連（すずき・れん）2003年（平15）2月24日生まれ、徳島県徳島市出身の21歳。5歳で加茂名ベアーズで野球を始めて投手。加茂名中では軟式野球部に所属。鳴門渦潮では2年春に背番号10でベンチ入りし、2年秋から背番号1。神戸医療未来大では4年春から1部リーグ昇格。50メートル走6秒5、遠投105メートル。1メートル77、80キロ。右投げ右打ち。