宇多田ヒカル “同期”椎名林檎とテレビ初共演の25年前にしていた「伝説のデュエット」
「デビューしたときは同じレーベル(の所属)で、ちょこちょこ会ってるんですけど。それこそ、子供と一緒にごはんとか」 【写真あり】13年8月、母の葬儀に向かう宇多田ヒカル 4月13日に放送された『with MUSIC』(日本テレビ系)でそう語ったのは宇多田ヒカル(41)。この日、テレビで初共演をはたした椎名林檎(45)との交流について明かしたのだった。 「番組では、16年に発表した2人のコラボ曲『二時間だけのバカンス』を披露しましたが、絶大な人気を誇る歌姫の共演に、SNS上では《奇跡の瞬間》《神々しい》といった歓喜の声が広がりました」(音楽誌ライター) 平成を代表する女性シンガーの2人は、宇多田が語ったように98年に東芝EMI(当時)からデビューした“同期”。R&Bとロック、それぞれが異なる特徴を持ち、当時はなにかと比較されることもあったが、冒頭の番組で宇多田はこう振り返っている。 「(椎名のことを)尊敬しているし、わりと対照的だって比較されるのを見るんです。対照的かもしれないけど、似てるとこもいっぱいあると思うし」 音楽評論家で尚美学園大学名誉教授の富澤一誠さんは、2人の関係性について次のように語る。 「例えるなら、中島みゆきさんと松任谷由実さんの関係に似ているのではないでしょうか。椎名さんが中島さんなら、宇多田さんがユーミンで“静と動”というイメージです。ユーミンと中島さんも世間的にはライバルと位置付けられることがありましたが、実際は親友。宇多田さんと椎名さんの交流はそれに近いものを感じます」 互いをリスペクトする関係になったのは、音楽関係者やファンの間で“伝説のステージ”と呼ばれる共演がきっかけだという。 「2人は99年10月に開催された東芝EMIの新人アーティストによる業界関係者の向けイベントで、デュオを披露しています。すでに大人気歌手だった2人がピアノをバックにカーペンターズの『I Won't Last a Day Without You」を歌い上げ、ノリノリの椎名さんが『私たち、東芝EMIガールズです!』と名乗ったのです」(前出・音楽誌ライター) 簡単な打ち合わせをしただけで、リハーサルなしでの歌唱にもかかわらず、息ピッタリのパフォーマンスで聴衆を驚かせたという。それ以降も、宇多田が自身のライブで椎名のヒット曲『ここでキスして。』のモノマネを披露したり、椎名がやはりライブ中にMCで宇多田の再婚(14年)を祝福するなど、2人は“盟友”の間柄に。