孤高の画家、故盤若一郎さんの世界たどる 上市・西田美術館で没後30年展開幕
西田美術館の特別展「没後30年記念 盤若一郎展-今も煌(きら)めく独想-」が2日、上市町郷柿沢の同館で開幕した。ことし没後30年を迎える高岡市出身の画家、盤若さんが築いた独自の世界観を個性あふれる作品でたどる。6月9日まで。 盤若さんは生涯無所属を貫いた孤高の画家として知られる。西田美術館では同館創設者、故西田安正氏が作品を購入し、多数収蔵。同美術館での個展は1997年の遺作展以来となる。 収蔵品を中心に高岡市美術館やホテル黒部、個人が所蔵する油彩や墨彩画など35点を展示。盤若さんが好んで題材にしたというアジサイの油彩画「黄金のアジサイ」(個人蔵)もある。 この日は長女の高見さとゑさん(80)と孫の之信さん(54)=三耐工業社長=も来館。さとゑさんは「父はアジサイの色の変化を好んでいた」と語っていた。 4日は親交のあった画家の福井年子さんらを招いたギャラリートークを開く。北日本新聞社共催。