「抹茶の味、おいしい」地元特産の深蒸し煎茶使用 幼小中で緑茶パン 三重・松阪
三重県松阪市内の市立幼稚園全12園、同小中学校全47校で28~30日、給食の献立に、地元特産の「深蒸し煎茶」を使った「緑茶パン」が登場し、児童や生徒たちがお茶の香りを楽しみながら味わった。 市教育委員会では、県や松阪市内で採れた旬の野菜などの地場産食材を使い、地元や地産地消の大切さを学んでもらおうと、月に1回「ちゃちゃもランチ」として給食の献立に取り入れている。5月は市茶業組合の協力で、松阪産の深蒸し煎茶の粉末約12キロを製パン工場で生地に練り込み、パンに加工。子供たちの「松阪茶」への興味関心を高めようと、小中学校と幼稚園に提供した。 30日は本庁管内の7中学校と市内の12幼稚園で「緑茶パン」を提供。うち、嬉野下之庄町の豊地幼稚園(加藤美紀園長、17人)の年長、年中クラスはランチルームで一緒に昼食。給食前に担任から「緑のパンは松阪で作っているお茶を使ったパンです。どんな味か楽しみにして食べてください」などと説明があり、園児たちはわくわくしながら袋から出していった。 一口食べると「いつもと違う」「抹茶の味がする」などと思い思いの感想を言うなどして給食を楽しんでいた。 年長・橋本清正君(5)は「甘くておいしかったです」、同・森川心琴さん(5)は「おいしかった。抹茶の匂いがした」とそれぞれ笑顔で話していた。