医学部増員問題巡る協議体発足 研修医の職場復帰など議論へ=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国政府が医師不足などの対策として打ち出した大学医学部の定員増方針により政府と医療界が対立している問題の解決や医療改革を話し合う与野党、政府、医療界による協議体が11日に発足し、国会で初会合を開いた。協議体は12月末までに成果を出すことを目標に週2回の会議を開き、医療界が求めている辞表を提出した研修医の復帰などを議論することで一致した。 韓国では医学部の定員増に反発し研修医が職場を離脱するなどの混乱が半年以上続いている。 協議会の与党側の代表である「国民の力」の金成願(キム・ソンウォン)国会議員は会合後、「協議体は12月末までに期限を設けて運用する」として、「可能な限り12月23日前に意味のある結果を導き出し、国民の皆さんにクリスマスプレゼントを贈りたい」と述べた。 また、「対話の第一歩を踏み出したことに意味を置いて、医療界と政府、党が虚心坦懐(たんかい)に率直な対話をした」と明らかにした。 協議体は12月まで毎週日曜日に全体会議を開き、平日には小委員会を開催する形で議論を加速させる方針だ。 協議体には政府から韓悳洙(ハン・ドクス)首相や大統領室の成太胤(ソン・テユン)政策室長らが出席し、医療界からは大韓医学会の会長や韓国医科大学・医学専門大学院協会の理事長らが参加した。ただ、研修医団体や最大野党「共に民主党」が出席しないままのスタートとなった。
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