夜ドラ『ユーミンストーリーズ』新キャストに金子大地、池松壮亮ら 放送開始日は3月4日に
夏帆、麻生久美子、宮﨑あおいが出演するNHK夜ドラ『ユーミンストーリーズ』の放送開始日が3月4日に決定。あわせて新キャストが発表された。 【写真】『ユーミンストーリーズ』主演の夏帆、麻生久美子、宮﨑あおい 本作は、松任谷由実の楽曲からインスピレーションを得て、3人の小説家が生み出した3つの物語。ドラマ化をするために、映画、ドラマ、ミュージックビデオなどで活躍する3人の監督、3人の脚本家、出演者たちが集結した。 第1週は「青春のリグレット」。結婚して4年で夫に浮気され、夫婦関係が破綻しかけている菓子は、まだやり直せると夫を旅行に誘うが、その旅先で、昔ある人に言われた言葉が実は重要な意味を持っていたことに気づく。青春時代の記憶が後悔となって呼び起こされる、ほろ苦い恋の物語が描かれる。 主人公・菓子を夏帆、原作を綿矢りさ、脚本を岨手由貴子、演出を菊地健雄が担当する。 新たに、菓子の元彼・陸役で金子大地、菓子の夫・浩介役で中島歩、菓子が旅行した先で立ち寄るサンドウィッチや牛乳を販売するお店「しらかばヒュッテ」の店員役で片桐はいりの出演が発表された。 第2週は「冬の終り」。スーパーでパートとして働く藤田朋己は、新しく入ったパートの仙川真帆と全く会話が続かず気まずい思いを募らせる。しかし有線である曲が流れた時、初めて変化が訪れる。もう一度、少しだけ日常に変化を。一人の思いをくみ取ったパート仲間によって、ちょっとした大ごとに発展してしまう友情の物語が紡がれる。 主人公・朋己を麻生久美子、原作を柚木麻子、脚本をねじめ彩木、演出を箱田優子が担当する。 新たに、朋己の同僚となる仙川真帆役で篠原ゆき子、スーパーの鮮魚売り場担当・みつき役で伊東蒼、スーパーの正社員・前田役でクリスタル・ケイ、パート10年目のベテラン・定岡正子役で浅田美代子の出演が発表された。 第3週は「春よ、来い」。一族が持つ“あれ”の力を授かったカナコ。誰のために使ったら良いのか。亡くなった母は誰のために使ったのか。疑問の答えを求めてたどり着いた先に、同じ“あれ”の力を授かった雄大、生きることをつらく感じる中学生の多英が見えない糸で導かれ……。誰かを思う気持ちが春を連れてくるあたたかな物語。 主人公・カナコを宮﨑あおい、原作を川上弘美、脚本を澤井香織、演出を奥山大史が担当する。 新たに、カナコと同じ力を授かった衣笠雄大役で池松壮亮、3年前に両親を事故で亡くした中学1年生・上原多英役で白鳥玉季、スノードーム作家を生業とする多英の叔母・谷川なりみ役で小野花梨、保険会社社員・千崎倫也役で岡山天音、雄大の父・衣笠充流役で田中哲司の出演が発表された。 また、本作の劇伴音楽を、青葉市子が担当することが決定した。 コメント ●金子大地(陸役/第1週「青春のリグレット」) 松任谷由実さんの曲は僕も子供の頃から親しみのある曲が多く、その中の曲をドラマにして自分が参加できるなんて本当に嬉うれしかったです。 青春のリグレットは誰しも経験があるのではないかなと思います。 夏帆さんを筆頭に素敵なチームで作り上げたドラマを皆さんに是非観みていただきたいです。 ●片桐はいり(しらかばヒュッテ店員役/第1週「青春のリグレット」) 胸のどこかをずうっとツネられているような気持で台本を読みました。ここでちょっと箸休め……と思ったら、片桐の出番でした。 菊地監督のていねいな演出でどんなすてきなドラマになるのか楽しみです。 ●中島歩(浩介役/第1週「青春のリグレット」) 岨手さんの脚本、菊地さんの演出、夏帆さんの相手役という、ずっと心のどこかで思い描いていたような企画でした。 それをNHKの夜ドラというナイスな場で、しかも大好きなユーミンさんにちなんだ作品でごきげんでした。 真っ当に生きることに疑問を感じている方には特にご覧いただきたいです。 もちろん真っ当に生きることを諦めている方にもご覧いただきたいです。 ●篠原ゆき子(仙川真帆役/第2週「冬の終り」) 「あぁ、私この話すごく好きだ。」出演が決まって台本を読み終えたとき、ストレートにそう思いました。 そのあとすぐに、車の中で「冬の終り」を聴いてみたら、涙がツーツー流れてきて。 それからは毎日「冬の終り」ばかり聴いていました。 麻生久美子さんをはじめ、大好きな役者陣と共演できること、そして素晴らしいスタッフ陣とご一緒できること、とにかく撮影が楽しみでした。 曲「冬の終り」の最後に「あの頃の 私たち 同じだけ 楽しかった」という歌詞があるんです。 この作品の全てが詰まったフレーズだなと思います。是非ご覧ください。私はユーミンの曲が、この作品の世界が、大大大好きです。 ●伊東蒼(みつき役/第2週「冬の終り」) お話をいただく以前から原作を読んでいたので、みつきを演じさせていただけて少し運命を感じて、凄すごく嬉しかったです。 年齢や関係を超えた友情が温かく描かれていて、自分の中での友情の解釈が大きく広がり、現場でもキャスト・スタッフの皆さんが常に温かい雰囲気を作ってくださり、短い撮影でしたが、みつき達の間にあった“友情”に近いものを感じました。 私がそうであったように、この作品が今まであまり聴いたことのなかった方達が、松任谷由実さんの温かくそっと寄り添ってくれる楽曲に触れる機会になってくれればいいな、と思っています。ぜひご覧ください! ●クリスタル・ケイ(前田役/第2週「冬の終り」) 出演のオファーが来た時は速攻で出ますと返事させていただきました! ユーミンさんのセレブレーションに参加できるのと、素晴らしいキャストの皆さんとご一緒できることがとても嬉しかったです。エンタテイナーとして、演技もずっとずっと興味を持っていて、もっと日本のテレビでもストーリーテラー的なことをやりたいなと思っていました。 前田役は外国人でありながら、日本で育って、この小さなコミュニティーの中でアイスブレーカー的な存在なのかなと自分なりの解釈で挑戦させていただきました。キャストの皆さんのキャラクターもとてもリアルでストーリーもとても日常の中での人間同士の繋がり、思いやり、飾らないユーモアが溢あふれていてとても楽しかったです。 皆さんに是非楽しく見ていただきたいです。 ●浅田美代子(定岡正子役/第2週「冬の終り」) ユーミンの歌をドラマにするという企画に面白いと思いました。 私はスーパーマーケットに10年働くベテランで、若いみつきと何故か仲が良い。 この話の中で私の役は楽しく遊ぶことが出来ました。 箱田監督とのお仕事は初めてだし、麻生久美子さんとも初めてでしたが、あっという間に仲良くなり、楽しい元気な現場でした。 ●池松壮亮(衣笠雄大役/第3週「春よ、来い」) 監督の奥山さんに誘われ、とても素敵な物語に出会いました。「春よ、来い」という名曲から、こんな物語が生まれるなんて。 この世界の結びつきと、人を想うこと、誰かの幸せを願うこと、そして愛の発見を導いてくれるような作品です。 春を待ちながら生きる、春を望む私たちを照らす、光の粒のように優しく美しい作品になるのではないかと思います。2024年の春にこの素敵な作品を届けられることを幸せに思います。 是非楽しみにしていてください。 ●白鳥玉季(上原多英役/第3週「春よ、来い」) 衣装合わせで奥山監督から「多英は白鳥さんが演じやすい役なのかもしれません。でも今までみたことないような部分も見せていけるといいですね」という言葉をいただきました。 監督と相談をして今まで挑戦してみたかった芝居にもチャレンジをしながらとても楽しく撮影に臨んでいます。 観みて下くださる方も心がいっぱいになる作品だと思います。楽しみにしていてください! ●小野花梨(谷川なりみ役/第3週「春よ、来い」) 幼いときから「春よ、来い」はいつも側にいて、どんなときでも温かく包みこんでくれました。 そんなこの曲の持つ淡い優しさと切なさがぎゅっと詰まった脚本だと思いました。 豊かな温もりのあるこの作品の一部になれる喜びを噛かみ締しめながら演じさせていただきます。 ●岡山天音(千崎倫也役/第3週「春よ、来い」) 僕が演じさせていただく千崎は、宮﨑さん演じるカナコと、お互いの人生を徐々に交差させていくキャラクターです。自分だけが歩いてきた一本道と、誰かの一本道がふと交わった時に生じる面白さと美しさを、観みてくださる皆様にも味わっていただきたいです。千崎というキャラクターを大切に楽しんで演じたいと思います。 ドラマをご覧になる皆様の元に暖かな日がやってくる事を祈っております。 ●田中哲司(衣笠充流役/第3週「春よ、来い」) 最初に台本を読んだ時に、ごく日常なのに、ちょっと不思議で、とても温かい作品だと思いました。 あー、こう言うの好きだなぁ。と。 3つのストーリーがそれぞれ淡々と進行していくなかで、僕は池松君の父親役で参加しました。 久しぶりの再会は月日を感じさせず自然に親子になれた気がします。 そして池松君としか絡んでないくらいずっと一緒で心地よい濃い時間を過ごせました。 ですので見どころは池松君との少し微妙な親子関係です。僕自身も完成が今から楽しみです。 ●青葉市子(劇伴音楽担当) ひとりぽっちでは味わえない、幾つもの人生の物語を、こうして分けて頂けること、音楽と共に寄り添えることを幸せに思います。風景や心模様によって、こんなにも音楽は変幻自在に踊ることができるのだと日々発見しては喜んでいます。どうぞお楽しみください。