予算約1000円!100均アイテムで作る『防災ポーチ』必ず入れたいもの10選 笛、ばんそうこう…
もしも、電車やエレベーターに乗っている際に地震が起きて閉じ込められてしまったら。皆さんのバッグの中には、携帯トイレや助けを呼ぶための笛をはじめとした“防災グッズ”は入っていますか? 自宅に非常食や非常用持ち出し袋を準備している人はいても、外出中の災害に備えて防災グッズなどを持ち歩いている人は少ないかと思います。 【中身の写真】100円ショップで手に入る! 『防災ポーチ』に入れるべき10アイテム 東日本大震災では、複数の公共交通機関が運行停止したことにより、家に帰ることができない“帰宅困難者”が多く発生しました。地震などの災害時は、いつ・どこで帰宅困難者になってしまうかわかりません。そのため、自宅の備えだけでなく、外出時も命を守るために必要な最低限の防災アイテムを携帯していると安心です。 そこで今回は、100円ショップのアイテムを使って、予算1000円程度で作ることができる防災ポーチをご紹介します。さらに、常備薬やお薬手帳など、防災ポーチに必ず入れておいてほしいものもあわせてお伝えいたします。 【100円ショップで準備するアイテム】 1)笛 最小限の力で遠くまで助けを呼ぶことができる 2)ばんそうこう 大雨災害のときも使えるように、防水タイプのものがおすすめ 3)ミニライト 停電時の灯りとしてだけでなく、助けを呼びたいときに光で知らせることができる 4)アルミブランケット 外気の温度変化や雨などから身を守ることができる 5)携帯用トイレ 災害時だけでなく、長時間の車移動の際にも持っておくと安心 6)圧縮タオル 少量の水で戻すことができて、汚れを拭く際などにも便利 7)ポケットティッシュ トイレに流せるタイプなら、トイレットペーパーがないときにも役立つ 8)コンパクトレインコートもしくはコンパクトレインポンチョ 手のひらサイズで持ち運びに便利なレインウェア 9)アルコール消毒綿 手や皮ふの洗浄・消毒をすることができる 10)アメやキャラメルなど 手軽に糖分や塩分を補給することができる ちなみに笛は、いざというときにすぐ使えるよう、ポーチのファスナー部分などにつけるのがおすすめです。 注意してほしいのが、100円ショップの店舗によっては在庫がないアイテムも。DAISO(ダイソー)では、「DAISOアプリ」で店舗ごとの在庫状況が確認できるため、近くの店舗に在庫があるか事前に確認してから買いに行くのがいいでしょう。 今回紹介したアイテムはあくまでも一例なので、ほかにも災害時に必要だと思うものをご自身の用途にあわせて選んでみてください。 【100ショップのアイテム以外で防災ポーチに必ず入れてほしいもの】 1)人から借りることや避難所での支給が難しいもの たとえば、常備薬やコンタクトレンズ、メガネなどです。災害発生時は、普段飲んでいる薬や度数が同じコンタクトレンズ・メガネがすぐに手に入るとは限りません。自分専用のもので、避難所などですぐに支給してもらうことが難しいものは日ごろから携帯しておくと良いでしょう。 慢性疾患や持病を抱えている人は、ご自身の情報を医療関係者に正確に伝えるためにお薬手帳も入れておくと安心です。 2)自分の情報や家族の連絡先などを書いたメモ 災害時に携帯電話のバッテリーが切れてしまうと、家族の電話番号などを確認することができなくなってしまいます。普段からLINEなどのツールを使って通話をしていると番号の入力が必要ないため、覚えていないという人も多いかと思います。自分の情報も含めて、大切な人の電話番号などは、あらかじめ紙などに書いて持ち歩くようにしましょう。 3)現金 キャッシュレス決済を利用するため、普段は現金をあまり持ち歩いていないという人もいるかもしれません。ですが、災害時の停電によりキャッシュレス決済が利用できなくなってしまう恐れがあります。 また、災害時の携帯電話が繋がりにくい状況でも、公衆電話は通信規制の対象外となるため貴重な連絡手段となります。そのため、公衆電話を使うために現金も持っておくとより安心です。 そのほかにも、モバイルバッテリーや女性の場合は生理用品など、ご自身のバッグの中身で足りないものを備えるようにしましょう。 防災ポーチの中身は、一人ひとり違って良いと考えています。災害時の不安をやわらげるためにお気に入りのアロマオイルを入れたり、普段食べているお菓子を入れたり。自分自身にとって、災害時にも安心感を与えてくれるお守りになるものを入れることが大切です。 今回ご紹介したものを参考にしながら、オリジナルの防災ポーチを作ってみてください。 取材・文=杉山早希(気象予報士・防災士/南気象予報士事務所)
ラジオ関西